たこわさ

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ケイオスドラゴン 赤竜戦役 #1「一殺多生」感想

原作シリーズ未チェク。
(以下ネタバレ)

あらすじ

二つの大国による侵略を受け三つに分断された島国ニル・カムイ。王族の生き残り忌ブキは戦を避け孤児院で子供らと静かに暮らしていた。しかしある日、革命軍と黄燗との戦闘に巻き込まれ、幼馴染の真シロが重傷を負ってしまう。それに前後して、忌ブキの脳裏には何者かの声が響いていた。それはニル・カムイの守護神・赤の竜の声で――。

感想

まだ初回なので海のものとも山のものともつかない本作だが、第一話からいきなりお粗末なものを見せられて閉口。全体的なテンポの悪さ、ぎこちないマリオネット同士がなぐり合っているようにしか見えない集団戦闘シーンの手抜き振り、見せ所であるはずの主人公覚醒シーンもいまいち迫力に欠ける。
TRPGライクな手法でストーリー・キャラクターが制作されたという本作。どこからどこまでがアニメで描かれ、再現されているのかは不明だが、原作の「ストーリーマスター」に精緻な構成力に定評のある三田誠氏がクレジットされている割には隙が多いように見受けられる。推測で申し訳ないが、これはアニメ側の脚本の問題のように思われる。
第一話からヒロインポジションに見せかけた幼馴染キャラが不幸な死を迎え、どうやらこれから親しい人間を次々に生贄にささげていく展開になる様子。脚本や構成、作画に緊迫感や迫力があれば、その鬱々とした展開も良い意味でのインパクトになりえたはずだが、いずれもお粗末なのでただ単に後味が悪いだけに終わっている。
第二話がよほどよくない限り、今後個別の感想を書くことはなさそうだ。