たこわさ

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ガンダム Gのレコンギスタ 第1話「謎のモビルスーツ」第2話「G-セルフ起動!」感想

本作のタイトルはスペイン語レコンキスタ(reconquista)=再征服とかそんな意味の言葉を元にした造語な訳ですが、綴りがちゃんとスペイン語の文法に沿っている所になんだか律儀さを感じてしまったり。
それはさておき。
久々の富野御大による「ガンダム」完全新作ストーリー。初代からほぼリアルタイムで追ってきたファンとしてはドキドキな期待感とワクワクな不安感(誤字に非ず)をもって視聴に臨みましたが、結果や如何に?
(以下ネタバレ)

(初回なのであらすじは省きます)

そびえ立つ軌道エレベーターに、まずは富野ガンダムファンとしては反応せざるを得ない訳ですが、それが地球圏のエネルギーを担った存在だという所で、ガンダム00への返礼的オマージュを感じてしまうのは、今まで富野御大が発信してきたメッセージを考慮するに、それほど的外れな印象ではないのじゃないかと思います。
軌道エレベーター中南米らしき地域に存在したり、その地域と敵対する勢力が「アメリア」という名前だったりと、それとなく∀ガンダムとの直接的繋がりも感じさせますね。宇宙世紀から連なりつつもかなり時を隔てた未来が舞台という事で、どこか文明が後退した雰囲気、という点も∀に近いかも。
そういえば、∀ガンダムでも裏設定ながらも人類のエネルギー源について核とは異なる技術が使われている事になっていたので、原発事故が起こる遥か以前から御大が非核エネルギーについて思いを馳せていた事が伺えて、改めてその先見性に感心するばかり。

さて、物語はある種のボーイミーツガールから始まりますが、そこは富野御大の事、主人公は一方的に惚れるけれども、ヒロインの方は当初主人公に良い感情を持っていない(というか仇とさえ思っている)という、やや過激なツンデレ状態。しかも敵同士として出会い、二人の共通点はと言えば、謎のモビルスーツG-セルフ」を起動できる数少ない人間だという事。今のところ二人が仲好くなる雰囲気は全くありませんが、これをどう転がしていくのかが一つの見所になりそう。

共通規格を採用しながらも他のモビルスーツとは異なる水準の技術で作られたG-セルフと、今のところ三人しか現れていないG-セルフを起動できる人間。その辺りからは、地球圏とはまた違った、高度な文明を残した勢力がいるのではないか、という雰囲気を感じますが、どうなる事やら。

アニメーション面については、OPが使いまわしが多く残念な感じですが、EDはまんまキングゲイナーを思わせる動きや雰囲気を纏っていて、思わずニヤリ。ただ、キングゲイナーと違って初っ端から戦死者の出る戦いが繰り広げられましたので、おそらく趣は全く異なる物になるのではないかな、と。
……いやでも、「エクソダス、するかい?」みたいに「レコンギスタ、するかい?」がキャッチコピーになる展開もあり得そう。御大の事だから(笑)