たこわさ

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グラスリップ 第6話「パンチ」感想

(以下、ネタバレ)
花火大会に来られなかった幸の為に、みんなで花火をしようと提案する祐。その話し合いの最中、透子に駆から電話があったことを切っ掛けに、彼も花火に誘う案が浮上する。何故か自分が駆に声をかけると言い出した雪哉の行動に不安を感じた透子は、急ぎ二人の所に向かうが――。

駆が、自分でも理由が分からない衝動に突き動かされて、雪哉ややなぎの怒りを買う事を分かっていながら挑発的な言動を繰り返してしまったのは、恐らくは彼が初めて感じているであろう執着や独占欲、つまりは透子への恋心に起因しているのでしょうね。自分でもつかみきれない、制御しきれないその思いを素直に透子に向ける彼の言葉は、だから透子の胸に不思議と染み渡った訳で。

ややジェットコースター的な透子と駆の恋ですが、この二人の場合、お互いの未来ばかり見てしまう=恐らく恋仲になっているであろう自分達の姿を見ているからこそ、現在の自分達の気持ちが余計に盛り上がってしまうという逆転構造があるからこそ、急接近しているのでしょう。
ただ、そういった二人の姿(というか駆の言動)が、やなぎや雪哉の不信感を煽る事になってしまう訳で、新たな軋轢を生んでしまうという不安が付きまといます。

一方で、一見平和に見える幸と祐の関係ですが、相変わらず幸の真意が測りかねるし、祐は空回りだしで、実はこちらも不安要素しかなかったり。