たこわさ

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DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION 第13話「LAST DAY 結実の日曜日II」感想

原作未プレイ。
(以下ネタバレ)
響希と大和の決着。正反対の主義を掲げながらもどこか通じ合う所のある二人――それはきっと手段は違ってもどちらも「人類を滅びの運命から救いたい」と切実に願っているから。
例え今までが間違っていたとしても、全てを無かった事にして都合よく作り変えてしまってはもはやそれは人類が生き残った事にならないと主張する響希。
今のままでは例えやり直したとしても人類はまた道を間違う事は明白であり、その全てを救うには根幹から創り直さなければならないと主張する大和。
共に人類を救いたいと願いながらも全く違う選択をした二人。恐らくそれはそのまま、沢山の人々の思いを受けて行動した響希と、人類全てを背負うという責任感に突き動かされた大和との生き方の違いだったのでしょう。響希は手を差し伸べてくれる人のその手をとり、大和は取らなかった。
結果として響希は勝利したものの、「試練」以前に戻った世界は相変わらずの様相。いつまた、ポラリスが人類に審判を下すとも知れぬ世の中だが、かつて一人で全てを背負い込もうとした青年は既に無く、彼には唯一無二の理解者が確かに存在する。そんな彼ならば、きっと今度こそ人類の思いを受けとめて正しい方向に導ける。そう思わせる終わり方でした。
悪魔合体の件は盛り上がりましたが、もう少し合体の伏線が欲しかったな、と思いつつ、全体としては非常に満足な出来でございました。原作ゲームは制作会社が事実上の倒産に追い込まれるなど、まさしく「試練」の時を迎えておりますが、響希のように見事に乗り切ってほしいところ。