たこわさ

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とある科学の超電磁砲S 第9話「能力追跡」感想

第一期視聴済み。漫画版既読。
(以下ネタバレ)
はからずもレベル5対レベル5という学園都市最強の一角同士の対決となった訳ですけれども、前回の戦闘以上に緊迫感があってあっという間に30分が過ぎてしまいました。やはり美少女達がキャッキャウフフしてチンピラをコテンパンにするような弛緩した展開よりもこういったガチのバトルの方が盛り上がります。
加えて、「禁書目録」では敵役の言動がいちいちチンピラぽかったり(そんな余裕ないはずなのに)戦闘中に無駄口ばかり叩くという見るに耐えないバトルが散見されたのに対して、本作ではモノローグこそありますが基本的に無駄口を叩かないしそれでいて描写がしっかりしているからキャラクターがどういった感情・意図を持って動いているのかよく伝わってきますので、結果として実に痛快な出来になっているな、と。
麦野のキャラクターがまた絶妙。上っ面では仲間思いのお姉さん的なキャラを演じつつも、その内面は戦闘狂じみた残忍さを備えていて、かといってそれでもって足元をすくわれるような間抜けな振る舞いも今のところはないという。一方通行が最強すぎて何でもありだったのに対して、こちらは生の人間として感情が篭っていて非常に良い。
一方、布束さんの方は善戦ふるわず囚われの身となってしまいました。薄い本の材料が増える、もとい、懸案事項が増えてしまいましたが、美琴共々逃げ延びる事は出来るのでしょうか?