たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

「銀の匙 Silver Spoon 7 大蝦夷農業高校生徒手帳つき特別版」

別に通常版でもよかったんですが、まあネタとして。
(以下ネタバレ感想)
完全な「断れない男」状態を続けた結果、肝心の学祭当日の早朝に倒れてしまった八軒。確執のある父の心無い発言や自分が不在の間に学祭が終わってしまった事に意気消沈するが、自分の抜けた穴を他の皆が一生懸命埋めてくれた事、それに役立ったのが自分が残したスケジュールメモだった事などを励みに、来年の学祭こそはと思いをはせるのだった――。
一方、「八軒には言えない事情」を抱えているらしい駒場は鬼気迫る雰囲気と共に順調に試合を勝ち進んでいたが、強豪校との対決にいたって、些細な――本当に些細な不運から敗北を喫してしまう。TVを前に悔しがりつつも「来年こそは甲子園に」と奮起するエゾノーの面々だったが、肝心の駒場はその後教室に現れることは無かった――。
駒場の身に何が起こったのか? 「八軒には言えない」というその事情とは何なのか? 色々と気になる所で次巻へ引き、というなんともにくい展開。まあ、ここまでの駒場関連の伏線をきちんと回収できていれば、彼の身に何が起きていたのかは大体予想が付くと思いますが、八軒にとってそれは予想もしていなかった事実に違いなく……。
今回、八軒は自分自身の挫折を周囲の助けを借りながらも一応は乗り越えてみせたわけですが、それが他人の事となるとどうなのか? ただでさえ「余計なものを背負い込んでしまう」八軒の事、きっとまた沢山思い悩みそれでも彼なりの「とりあえずの答え」を得てくれるのでしょう。