たこわさ

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銀の匙 Silver Spoon 秋の巻 第11話「何度でも」感想

原作既読。第一期視聴済み。
(以下ネタバレ)
八軒が父親と対決したりもうすぐ終わるエゾノーでの一年間と、そしてこれからの自分について考えるお話。
八軒・父の冷徹とも思える言葉は、多摩子の言う通り正論でもあるんですよね。年若い身では中々受け入れ難いその正論を、友人の忠告があったとは言え認めて受け止められたのだから、八軒も成長したものだな、と。
八軒・母の件がカットされなくて良かった、と思ったのですが、御影の存在に気付いてニヤニヤするシーンとかがなくなっていたので残念なような。
両親の存在と向き合うエピソードを、第二部の最終話に持ってきた構成は実に秀逸。八軒は成長しているけれども、それでもやっぱりまだまだ子供で、何をするにも「親の援助」が必要なわけで。八軒が毛嫌いしている父親と真正面から向き合えるかどうかが、彼の今後を占うのだという事を暗示する、一応の話の締めとしては必要十分な風呂敷のしまい方なのではないでしょうか?
何気に八軒と駒場の立場が対比構造になっていて、今後二人の道が交わる事があるのかどうか? という気になる部分を残しつつ終了させたところも、きちんと今後を意識した構成だったのだな、と。