たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

ちはやふる2 第10首「むらさめの」感想

原作既読、前期視聴済み。
(以下ネタバレ)
またまたオモシロな対戦相手に当たってしまった千早達。しかも意外にも強敵で……? 一方、新の替え玉事件に対する処分が運営委員会で検討されていたが、その話を聞きつけた詩暢が行動を起こし――。
相手がただのイロモノじゃなく、真面目に自分達なりのやり方でかるたに取り組んでいる、という所に物凄く好感が持てました。また、意外な強敵との対戦を通じて部員それぞれ(筑波除く)が自分の長所や短所と向き合う姿が丁寧に描かれていて、何だか勢いとか必殺技とかでなんとなく勝ってしまう事が多い昨今のスポーツマンガヘのアンチテーゼになっているなぁ、と(かるたマンガだけど)。
その一方で、新の替え玉事件については、体育会系の大会だったら厳しい規定が協会によって決められているのでアウトですが、文化部系だと案外緩いというか、「ペナルティは与えるけれども競技全体新興を考えて柔軟に対応」なんてぇ話も聞いた事があったり。しかも今回の場合、勝敗と関係ない上に対戦相手にとっても「強選手との対戦」というプラスになっている、不正行為によって何かの利益を得たり他者の利益を損ねたりしたわけじゃなくむしろ他者の利益になっている、という状況。
ま、実際の大会でこんなことしたら有無を言わせず失格でしょうがねw 本作でのかるた界のなんとも言えないノリについては今まで散々描かれてきたので、ここで新が失格にならなくても私的には「えー?」という感じはならないかな。むしろあの詩暢が頭を下げるなんて驚天動地の出来事をガン無視して新を失格にしたら雨じゃなくて雹が降るんじゃなかろうかw
さてさて、新がそんなこんなで揉めている一方、瑞沢かるた部にも何やら不穏な空気が……。決勝のメンバー編成から机くんを外した方がいい、と主張する肉まんくんの発言の真意は? まあ、視聴者の中では既に肉まんくんへの信頼感が根付いているだろうから、彼がただ単にシビアな実力主義を持ち出してああいう事をいう人間じゃない、という事は皆分かっているでしょうけれども。

ちはやふる2 Blu-ray BOX 上巻

ちはやふる2 Blu-ray BOX 上巻