ジョジョの奇妙な冒険 第23話「風にかえる戦士」感想
原作はもちろん既読。
(以下ネタバレ)
ワムウは最期まで誇り高い戦士であり続け、ジョセフもそれに誇りと礼節を持って応えた。共に仇討ちという共通の遺恨を抱えていたとは思えない、涼やかささえ感じる決着に思わず敬礼!
そしてワムウとジョセフが実に正々堂々とした戦いを繰り広げていた分、カーズさんの小悪党振りが際立つw 影武者を仕込むには結構時間がかかっているだろうから、カーズさんワムウの決闘の結果がどうあれ、騙す気満々だったということに。
でもまあ、エシディシのあの執念深さとかみるに、多分「柱の男達」の種族の中でもワムウの方が異端だったんでしょうね。彼等の種族って他の生物に対して圧倒的優位に立つにもかかわらずその総数が種としての体をなしていないわけで。波紋の一族に対して「敵ではない」と言っておきながらも自分達を脅かす可能性があるから徹底的に排除してきた、という事実から、生物としての彼等は強者だけれども種としては脆弱で、だからこそそのトップに立つカーズは少しでも自分達の存在が脅かされる可能性があれば容赦なく汚い手も使う、というスタンスをとっているのではないかな、と。
そういった意味で、ワムウは一人の戦士としては至高の存在だったけれども、「究極生物を目指す」という彼等の種共通の目的に邁進できないという意味でカーズたちより下位の存在であった、ということなんじゃなかろうか。
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