PSYCHO-PASS 第9話「楽園の果実」感想

（以下ネタバレ）
深い沼の中に何があるのか知ろうと潜っていって、帰ってこれない人間もいる。
まさに狡噛自身を表した言葉のように感じますが、一方で現代社会が抱えるとある恐ろしい「伝染病」*1に対するアイロニーでもあるように思え。やはりこの作品のコアはそこにあるのかな、と。
全身サイボーグの泉宮寺が語る言葉についても、自らの外部にあるデータベースや判断基準に依存した現代の生活観への警鐘めいたものを感じますが、それを語っているのが最早人間らしさなど微塵も残っていない人物という所がまた逆説的な何かを感じさせたり。
それにしても、宜野座がどんどん人間らしい感情を表出するようになってきました。どんどんと人間離れしていく狡噛と反比例するかのように。彼に与えられた物語上の役割も段々分ってきた感じがしますね。
しかし、オヤッサンが宜野座の事を下の名前で呼んだことと宜野座の父親の話をから察するに、オヤッサンって宜野座の父親の関係者もしくは父親自身だったりするんでしょうかね？ 何気にキーキャラクターなオヤッサンですが、クライマックス直前に突然死んだりしそうな悪い予感が。

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*1:もちろん細菌やウィルスによる病じゃない方の意味での。