たこわさ

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中二病でも恋がしたい! Episode VII「追憶の・・・楽園喪失」感想

原作はノータッチ。
(以下ネタバレ)
楽しい楽しい旅行と海、そして水着!! ――と普通この手のアニメならば所謂「水着回」に終始するところなんでしょうが、ここであえて奇手を打ってくるのが京アニ。そこに痺れる憧れる!
という事で、六花が何故中ニ病になったのかが明かされましたが、やはり色んな所で指摘されていたように凸守のような「心底中ニ病を楽しんでいる」のと違って、六花のそれはどこか現実逃避的な「演じている中二病」でした。
三年前に亡くなったという六花達の父親死に至る病を患っていたが、六花だけは「幼い」という理由でそれを知らされておらず、ある日突然父親が逝ってしまった。更には母が自分達を祖父母の家に置いて出て行ってしまった。その辛すぎる現実(リアル)を受け止めきれなかった彼女の叫びがいつものアレ*1だと思うと、何とも切なくなってまいります。
それを知った勇太の行動は青春一直線なもので、これもある意味で「中ニ病」そのもの。傍から見ると格好悪いことこの上ない光景でしたが、それでも六花の想いを受け止めて彼女を十花の監視の元から連れ出した彼は間違いなく輝いていて……そして夜の町を六花と駆けながら辿り着いた先には六花の求める光景が――広がっている筈もなく、彼女の生家跡に立てられた「売地」の看板のあまりの「当たり前」さが、酷く残酷なものに映り……。
「中ニ病」というのは覚めた時にそれまでのめり込んでいた分だけ、自分にしっぺ返しがくるもの。六花の中ニ病もこのまま覚めてしまうのか? その時、勇太はどうするのか? 今までとは違う意味で次回が待ち遠しい展開。

その他

  • くみんは一色を玩具にして遊んでいるんじゃないかと勘ぐってしまう行動が多いですね。電車の中のアレも半分起きてたんじゃw
  • モリサマさんがすっかりみんなの姉御役に。ぶつくさ文句言いつつもちゃんと面倒見るところが、彼女の本質を表しているんでしょうね。勇太と六花の(本人達も自覚していないであろう)危うい関係も見抜いているようだし。
  • 凸守は通常営業。君はそのままでいてくれw
  • 一色がボケ役を引き受けてくれたおかげで、勇太と六花がシリアスモードにスムーズに移行できた感あり。
  • 褒められて照れたり、父親の事を「パパ」と呼んでいたり、十花さんマジギャップ萌え。
  • しかし、先の読める展開なのに中だるみしないで楽しめるのってやっぱり脚本と演出と作画、それぞれの基本的な完成度が高いからなんだろうな。

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*1:「爆ぜろリアル! 弾けろシナプス!! ヴァニッシュメント・ディス・ワールド!!!」