PSYCHO-PASS 第1話「犯罪係数」感想

ノイタミナ発のオリジナルアニメは出来不出来が激しい印象がありますが、本作はいかに？
（以下ネタバレ）
人間の精神状態を数値として認識出来るようになり、「犯罪を犯す確率が一定以上」と判断されたものはそれ相応の処置を受ける事になる、というSFでは結構語りつくされた題材ながら、今この時代に鬼才・虚淵玄がストーリー原案＆脚本を担当して創り上げる物語、という事で少々期待しながら観た第一話。まあ、まずまず、と言った所でしょうか？
作画や演出も高水準だし、声優さんの演技も流石の一言。ストーリーも第一話のつかみとしてはOKですね。まあ、ヒロインのデザインが全体的に可愛くなさすぎだろう、とか思っちゃいましたが、そこは花澤ヴォイスによる補正が働くのでプラマイゼロという事でｗ
ノイタミナ作品としては結構エグイグロ描写やら、精神汚染が伝染するという設定やら、一定数値以上に達したら問答無用で射殺（爆殺？）OKという情け無用のJ9もビックリな仕事振りやら、鬱展開への布石も十分なのであまり「楽しいもの」としては観ないようにした方がよいですかね。
朱の行動は結果的に一人の女性の命を救ったわけですが、彼女の立ち位置は今後も変わらないのか、それとも段々と変わっていってしまうのか、気になりますね。座学レベルではかなり優秀らしい彼女の事なので、論理と実践の狭間で悩みながら自分なりの答えを出していくのか、それとも現実に押しつぶされるのか……。