たこわさ

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ダンガンロンパ THE ANIMATION 第3話「イキキル 非日常編」感想

原作ゲーム未プレイ。
(以下ネタバレ)
展開が早く、終始テンションMAX状態で進行したので賛否分かれそうですが、私的には非常に楽しめました。視聴者にじっくり考えさせるのではなく、それとなく推理を進めながらもストーリー展開を追うことを主とさせる為の構成はシンプルでグッド。
これが、視聴者にじっくり考えさせておいて謎解きパートで答え合わせ、みたいなノリだといかにも描写不足になってしまうのですが、深く考える暇を与えないスピーディな展開にしたのは正解ではないかと。
原作ゲームプレイ組の皆さんからは「アレがカットされた」「あそこが説明不足」だとか色々と不満点も挙がってきているようですが、あくまでアニメーション単品としてみた場合には特に不足点として感じる所はなかったですかね。
舞園さんが主人公を裏切るフラグもきっちり回収してましたしw
一点、人によっては後味悪く感じているだろうな、というのが桑田が「正当防衛だ!」と叫んでいた所。殺されそうになったから殺した、仕方なかった、という彼の弁には確かに一定の説得力があるので、あまりにも彼が哀れではないか? と考える人がいそうですが、実はそんな事がなかったりします。
彼は、舞園がシャワールームに引きこもった時点で周囲のメンバーに助けを求める事が出来たのにそれをせず、あくまで舞園を殺害する事にこだわって(恐らく自室にあった)工具セットを持ってきてドアをこじ開けてまで、犯行に及んでいる訳で、つまり一人「卒業」する為に舞園を殺害するという明確な殺意を持った殺人を行っていた訳です。その時点で正当防衛は成り立ちませんし、「卒業」する気満々だったという事は、自分の罪を誰かに被ってもらう事も当然考えていたでしょうから、やはり同情の余地は無いわけです。
とはいえ、主人公たる苗木はそんな悪意的には考えていないようですので、彼同様、「仲間の死」として捉え引きずっていく事も一つの選択肢ではある訳ですが。
それにしても、霧切さんが完璧にヒロインポジションですなぁ。実にいいキャラクターなんですが、彼女の場合一人だけどんな才能を持っているのか明かされていないし、事あるごとに場を誘導するような発言をしているしで、こういったシチュエーションの典型例を考えると彼女もモノクマの一味と考えることも出来るわけで……。