たこわさ

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僕だけがいない街 第一話「走馬灯」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

売れない29歳の漫画家・藤沼悟にはある不思議な能力があった。「リバイバル」――周囲で不幸な出来事が起ころうとしている時、予兆として少しだけ時間が巻戻るという不思議な能力。しかし、時間が巻戻ると言っても実際にどんな不幸が起こるのかはその瞬間まで分からず、周囲を観察し些細な違和感を発見する事でかろうじてその不幸を防げる程度の能力であり、「プラマイゼロ」もしくは不幸を止めようとして自分が怪我をするなど、少しのマイナスに収まる事が常だった。
ある日、ピザの配達中に「リバイバル」に襲われた悟は、暴走トラック事故を未然に防いだものの他の車に撥ねられてしまう。幸いにして大した怪我はなかったものの、心配して田舎から出て来た母親・佐知子がそのままアパートに居つき、しばらくの間同居する事になってしまう。
佐知子とスーパーに買い物に出た時、悟は再び「リバイバル」に襲われる。違和感を訴える悟の様子に佐知子が周囲を窺っていると、ある不審な男が目に留まった。小さな女の子連れだったその男だが、佐知子の視線に気付くと逃げるように車で立ち去り、女の子はその場に残されたまま。自分は誘拐事件を未然に防いだのはないか? と半ば確信すると共に、男は自分の事を知っていたから逃げたのではないか、とも思い始めていた。
その後、帰宅途中に悟のバイト仲間の女子高生・愛梨と偶然出会うと、何を思ったのか佐知子は愛梨を夕食に誘い始める。何故か愛梨は快諾し、悟は居心地の悪さを感じながら三人で夕食のカレーを食べる事に。意外なきっかけで愛梨と少しだけ仲良くなりつつも、佐知子のまるで「嫁探し」しているかのような愛梨への言動に悟は戸惑いを隠せなかった。
愛梨が帰った後、佐知子スーパーでの誘拐未遂事件の事を考え始めていた。佐知子の顔を見て逃げ出した怪しい男の姿に、佐知子は悟が幼い頃に遭遇したある連続誘拐殺人事件の事を思い出していた。
悟が小学生の頃、彼の同級生二人が行方不明になり、その後死体で見つかった。一方の事件では、被害者の同級生少女の姿を最後に見たのが悟であり、また犯人として捕まったのは悟と仲の良かった近所の青年・キボウさんであった。「自分が彼女に声をかけていれば助けられた」「キボウさんは犯人じゃない」、そんな悟の必死の叫びは大人達には届かず、むしろ壊れそうな彼の心を心配した佐知子によって、事件の記憶から遠ざけられていった。
「あの時、悟の言う事をもっと信じていれば」と後悔する佐知子は、スーパーの男こそが事件の真相に繋がる存在なのではないかと考え、そしてある答えに至る。しかし、その時既に彼女の背後には――。

感想

第一話から面白すぎて、自分の頭の中で情報整理する意味も込めて、長めにあらすじをまとめてしまいました……。
悟の声に違和感を覚えてやまないのですが、まあ、声優さんではなく若手の俳優さんなのであんなものなんでしょう。嫌いな俳優さんではないのですが、あれだと悟の事を必要以上に陰気に感じてしまうよな、等とも思ったり。

原作は未読ながらも話題作なので大まかなストーリーは知っていた――と言いたい所でしたが、まさか初回に佐知子ママンが退場するとは思ってもみませんでした……。悟が「リバイバル」で小学生時代にまで戻ってしまったのは、やはり母親を助けたいという一心からか。しかし、あまりにも過去に遡ってしまっているので、ここで大きく過去を改変すると今までの彼の人生が全く「なかったこと」になってしまう訳で、この辺りの兼ね合いがどうなるのか気になる所。某所では早速、「愛梨ちゃんはもう出てこないのか!?」という嘆きの声が聴かれますが(?)。