ちはやふる 第15首「つらぬきとめぬたまそちりける」感想
(以下ネタバレ)
圧倒的強さを誇るクイーンから遂に札を抜いた千早。しかも連取まで! ……とここで凡百の少年漫画的展開ならば大接戦やら勝利やらへ繋がっていく所ですが、そこはこの作品のこと、結局は大差で敗北してしまいました。
悔しさに「どうすれば勝てるか」を必死に考えながら悔し涙を流す千早。その姿を目撃した太一の言葉通り、今ようやく千早の「夢」は現実になったんですな……。今までは新の影を追うだけだった千早が、現実の「ライバル」にようやく出会えた――クイーンとの邂逅はつまりはそういった出来事だった訳で。
さて、そんな千早の姿を見て火が付いたのか、太一はB級の決勝戦へ進出――が、彼の驚異的な記憶力が仇になったのか、肉まん君の指摘したとおり「前回の試合での記憶」が残っておりまた、6試合にも及ぶ激戦を勝ち抜いてきた披露から精彩さを欠き惜しくも敗北。
泣くな――俺はまだ泣いていいほど、掛けてない
……悔しいだけでいい
目に涙をためながらも耐えてしまう――このストイックさこそ太一の長所であり欠点なんでしょう。部長としての責任感、幼い頃からの母親からのプレッシャー、色々と原因はあるんでしょうが、もしかすると小学生の時に新との勝負でズルをした事実がいまだに彼の中で尾を引いているのかもしれませんね。
とまあ、今回も太一がかっこよすぎたのですが、肉まん君の「準優勝が一番悔しいよな!」が一番心に響いたかも。
負けを認めて、そこから次こそは勝つ! という強い決意を得る。言うは易しですが、それがいかに難しい事か……。
しかし、最終回といってもいい引きでしたね……。新も会に加入し本格的にかるたに復帰し、二学期編も激動の予感。
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