たこわさ

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ちはやふる3 第二首「あさぼらけありあけのつきと」/第三首「よしののさとに」感想

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今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ含む)

あらすじ

夏休みが終わった。
福井では、団体戦の持つ可能性に興味を持った新が、かるた部を創部しようとしていたが、生来の内気さが顔を出してしまい、部員集めは難航していた。

一方、千早達は名人・クイーン予選に向けて気合十分……だったのだが、なんと修学旅行の日程が大会と被っており――。

第一首「なつのよは」

第一首「なつのよは」

感想

千早のかるたバカぶりとはまた違う方向性で、新もまたかるたバカを発揮。
新の場合、千早とは違って太一のように支えてくれる人間がいない分、苦労は二倍三倍、と言ったところか。

太一は、新がかるた部を作ろうとしている事に苛立ちを隠せなかったようだが、それも無理もないだろう。
まっすぐかるたの事だけを考え、才能にも恵まれた新が、太一が二年間をかけて築いてきた領域にまで、手を伸ばしているのだ。自分はまだ、新の背中を追っているのにもかかわらず。

この太一の、全てにおいて高スペックだが、千早や新のようにかるた一点集中の人間には決してかなわないというもどかしさは、本人の自己評価が低いことも相まって、彼にとってのウィークポイントとなっているのだろう。

もしここを乗り越えれば、太一は一化けも二化けもするのだろうが……「かるたバカ」にはなりきれない、極めて常識的な人間である彼に、それは酷というものだろう。

その一方で、更にかるたバカに磨きがかかった千早は、元クイーンである猪熊と邂逅。
結婚、出産、育児を抱えながらもかるたにも邁進しようという、千早を上回るかるたバカの猪熊との出会いは、千早に何をもたらすのか?