たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

ちはやふる2 第20首「あきのたの」感想

原作既読、前期視聴済み。
(以下ネタバレ)
団体戦で見事な優勝を果たした瑞沢高校かるた部。だが、試合中に指を痛めた千早は個人戦への出場が危ぶまれる事に。一方、会場からの帰り道、新から「東京の大学に進学する」と告げられた太一は、新との曖昧な関係にある線引きをする事に……。
新の中では、いまだに太一は千早と並んで「唯一のチームメイト」であり続けているんですよね。だから、太一にその事を告げた時に思わず赤面してしまっていて、薄い本の燃料投下思わず顔を背けたりしてしまった訳で。
一方、太一の気持ちは今までは新と同じだったはずです。彼にとって新は唯一無二のライバルであり仲間でありました。でも、今、その気持ちに線引きをしました。新は「敵」であると。別にこれは新がいずれ東京にやってきて千早を取られてしまう、という嫉妬の気持ちからだけ来ているのではなく、今までどこか新に遠慮して結果的に勝ちを逃してきた「プライドが高い自分」との決別の気持ちを新たにした、という事なのでしょう。
格好付けないで、みっともなくても勝ちを取りにいく強い自分になろうと、太一は今もがいている最中なのです。だから、B級のトーナメントで「俺、何でこんなところにいるんだろう」とヒョロ君相手にこぼしてしまったのでしょう。
でも、それらの気持ちを裏返すと、新が東京にきたら千早を取られてしまう事は確定で、だからこそ彼が東京に来る前の何のわだかまりも無い間に彼に勝ちたい、という事でもあるわけで、ある意味ネガティブな決意かもな、とも。
肝心の千早は新の事を気にかけつつも、何か思い悩んだ時や判断に迷った時は、無意識に太一に頼ってしまっているんですよね。今回、珍しく熟睡する太一に頭をコツンとぶつけた後、彼の横に寝そべって団体戦を振り返る様を見ても、思った以上に千早は太一に依存しているのだな、と受け取れてしまい。

ちはやふる2 Blu-ray BOX 上巻

ちはやふる2 Blu-ray BOX 上巻