輪るピングドラム 21「僕たちが選ぶ運命のドア」感想

（以下ネタバレ）
色々と事実が明かされた回でした。概ね、

• 冠葉と真砂子の父親は死亡している
• 冠葉は父から捨てられた（「お前を選んだのは失敗だった」と言われた）
• 高倉両親は既に死亡している
• サネトシも故人であり、現在の彼は「幽霊」
• サネトシが「KIGA」のリーダーだった
• 16年前の事件は桃果によって食い止められ成就していない
• 冠葉が陽毬を大切にするようになったきっかけは父親の葬式での出来事がきっかけ

というところでしょうか。
中でも高倉家の両親が既に死亡してた、という事実は衝撃でしたね。冠葉はその事実を知りながら両親の「幽霊」と会話していたのでしょうか？ となると、彼はもう随分と前に正気を失っている事になりますが……。
二人の死因は……やはり企鵝の会の同志達にスケープゴートとして利用された挙句殺された、というところでしょうか？ いくら金を得るためとはいえそんな連中に冠葉が従うとも考えにくいですが。例えば、晶馬と陽毬を人質に取られている、と考える事も出来ますが、そうなると今回のラストで陽毬を企鵝の会のアジトに置いている理由と矛盾しますしね……。
さて、視聴者にだけでなく、登場人物たちにも色々な事実が明かされ――もしくは見ない振りをしてきた事実に目を向けざるを得なくなり――大きく状況が動く事になりました。
冠葉は「家族ゴッコ」を止めて晶馬の前から立ち去りました。
陽毬は真砂子と手を組み冠葉を救おうと自ら行動を起こし始めました。
そして晶馬は――冠葉を止めようと立ち向かうも力足りず、結局は陽毬に「家族の振りを止める」事を宣言し分かれることに。結局彼は「ただ見ているだけ」のまま終わってしまうのでしょうか？ 陽毬が別れ際に告げた「晶ちゃんのことをずっと――」という言葉も気になる所です。
かつて陽毬を救ったのは晶馬であるし、冠葉の事を最後まで「家族」として引きとめようとしたのも晶馬です。彼の行動が今後の展開を決めるのかな……。それとも、ここのところ大きな動きの無い苹果が鍵を握るのか？
そして私的に一番気になるのは、多蕗とゆりの安否。この二人には幸せになってもらいたい……。

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