たこわさ

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ちはやふる 第9首「しのぶれど」感想

(以下ネタバレ)
今回も千早可愛いなぁ、太一イケメン過ぎるなぁ、と平和に終わるかと思ったら最後の最後で太一ぃぃぃぃぃぃ!!。゚(゚´Д`゚)゚。

かるた部始動!

いよいよ部員が5人揃い、本格的に始動したかるた部。顧問はやはり、度々顔出ししていた女帝先生に。この人、一件無愛想で厳しいだけの教師かと思いきや「部長は綾瀬さん以外で」ときちんと人となりを分かった上での条件を出したり、下校時刻にちゃんと見回りに来たりと、思ったよりも面倒見がいい先生なのかもしれませんね。
――まあ、常識的に考えて千早に部長が務まるとは思えませんがw

いきなり実戦&実践

さて、太一と肉まん君は別として、かなちゃんと机くんの二人は初心者な訳で、彼らにどういった指導をしていくかで部の方向性が決まる訳ですが……部長改めキャプテンの千早は「とにかく実戦あるのみ!」という彼女の性格まんまの突っ走り振りを発揮してくれました。
まあ、千早自身が新という特級選手との遭遇でかるたの魅力に気付いた訳なので、やりたいことは分からないでも無いですがね。幸いにして二人ともやる気に満ち溢れているし、太一や肉まん君のフォローもあるわけですけれども、普通は活動初期にあんなワンサイドゲームやられたら凹んで辞めてしまいますわな。
そんな千早の勇み足をいさめながらも、千早の心の内を深く理解し、彼女の助けになろうと全力でフォローする太一はまさに世話女房タイプのイケメン。いや正直太一になら掘ら(ry

お互いの呼び方

千早が「机くん」と「肉まん君」という本人達にとってはあまり好ましくないニックネームをずっと使い続けていることに、彼女の天真爛漫さを理解しつつもいい加減イラっと来ている人は少なく無いと思われます。
ところが今回、机くんと肉まん君がお互いに好ましくないニックネームで呼び合うことが確定し、そしてなんとかなちゃんまで「机くん」という呼び方が定着している事が判明しました。
由来がネガティブだとしても、愛称には違いない、ということでしょうか?
一方で、太一はみんなの事を苗字でしか呼びません。例外は千早と新で、彼女らの事は下の名前で呼びます。これが、太一の人となりを表しているのか、それともみんなとの距離を表しているのか、はたまた千早と新が格別に特別な存在である事を表しているのか……おいおい語られるかもしれません。

合宿!!

部活といえば合宿がつきものですが、いくらなんでも早すぎじゃないか? と思っていたら太一の家があまりに立派なことへのツッコミが先立ってどうでもよくなりましたw
そして、ふとした瞬間の太一の仕草に不思議な感覚を覚える千早……いくら鈍い千早でも、太一が「異性」であることに気付いた、という事ですかね? 別にときめいたわけじゃなさそうですが。
さて、楽しい楽しい合宿の始まりはデスマーチの始まり。千早の暴走超特急は留まる事を知らず、初心者二人にスパルタなまでの連戦を課します。
これがまた、二人とも根が真面目だから全力で打ち込んだのでしょうね。夕飯時にはすっかり疲労困憊状態に――って、てっきり太一が晩御飯でもマルチな秀才振りを発揮するのかと思いきやまさかのカップメンw
それはさておき。
太一の「やる気のある奴らを潰す気か」という言葉は、流石の天然千早さんでも堪えたらしく、珍しく思い悩みモードに。まあ、これで悩まないような人間だったら本当にクズなんですが。

仲間

思い悩む千早へ向けられた仲間達の優しさ、特に肉まん君の言葉「いいんじゃね? 強引なのは綾瀬のキャラだし、一人くらいそういう奴がいてもいいんじゃね?」が暖かい。肉まん君は実にナイスガイです。そして――

千早?
お前が笑ってりゃ、かるたは楽しい
本当だよ? キャプテン!

ああもう! 太一はどこまでイケメンなんだ!! そりゃあ千早も思わず泣いて喜んじゃうわ!!
――と、そんなこんなで皆楽しく千早の誕生日を祝い、それを暖かい眼差しで眺める太一の元へ、見知らぬアドレスからメールが。
もう、ここの演出が秀逸すぎていろんな意味で泣きそうになりました。
表情は見えないけれども、太一の複雑な心境がありありと伝わってきました。
新からの祝いの言葉を見れば千早は恐らく自分達からの祝福と同じくらい、いやそれ以上に喜ぶだろう。それが太一には悔しくて仕方が無い、でも彼の最優先は「千早を喜ばせること」な訳で。
表情の伺えない太一、千早が悪戯に差し出したタルトを強引にほうばった太一、千早に「来たよ」の一言だけ伝えて新からのメールを見せた太一……。
この状況だけ見れば、太一は本当に可哀想な立場なんですが、ここで生きてくるのが「太一に彼女がいる」という設定。
太一が心中でいかに千早の事を想っていても、他に恋人がいるという厳然たる事実があるわけで。そういったある種の「不実」な属性を太一が持っているため、視聴者が完全に太一の肩を持つようにはなりにくいんですよね。また、少し穿った見方をすれば「太一に彼女がいる」という事実を当の千早も知っている訳で、それが千早から太一への恋愛感情の発生を阻害する(もしくはしてもそれを千早自身が認めない)一つの布石になっているのではないかと。
――まあ、そもそも太一に小学生時代の卑怯さとか好きな子がいるのに別に彼女がいる、という「欠点」がなかったらただの完璧すぎるイケメンなので、やはり必要な要素だったのかな、と。

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