CLANNAD 〜AFTER STORY〜 最終話「小さなてのひら」

（以下ネタバレ）
もう少しアクロバティックな最終回を期待していたんですが、物凄く普通に終わった上に「奇跡が起こって今までの苦労とか悲しい出来事とか全て帳消しにして時間が戻ってハッピーエンドだぜ！！」的な、理不尽な展開にしか思えませんでした。
前回の感想でも書いたように、原作脚本の流れから見ればかなり忠実に描かれてはいるんですが、やはりアニメという媒体に置き換わった事によって再現できない部分があって、それを補うのが制作側の腕の見せ所だと思ったんですが……。
もう少し、岡崎が「向こう側」に置いてきた汐の事を無意識下でもいいので気にしている描写があればなぁ、と。というか、原作だとそういった岡崎の心理が多少なりとも描かれていた気がするんですが、気のせいでしたかね？
そんな訳で、視聴者の何割がラストの風子と汐のシーンの真意を理解できたのやら、と思ってしまいます。「向こう側」の汐も最後には「こちら側」の暖かい世界に帰ることが出来た、という事なんでしょうが、舌足らずですね。
私的には「Kanon」並にアクロバティックかつ原作ファンを納得させる最終回を期待していただけに、正直がっかり。
次回の番外編は、短編小説版の話とかが入ってきそうですね。とりあえず杏様の活躍に期待しております！