たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

「機動戦士Zガンダム 星を継ぐもの」

http://www.z-gundam.net/
観て来ました(以下ネタバレ感想)


まず、しょっぱなから微妙なCG&Gacktの歌によるOPが流れてちょいとゲンナリ。Zは非常にOPが美しく、歌とも合っている「良作OPの代表格」みたいなイメージがあるので、ここは素直にガッカリ。
で、噂の通り展開早すぎ! 正直、後30分尺があれば良かったな、と思ってしまいました。一応大筋の話の流れはなんとか追える程度にはなっていましたが、Zの設定をちっとも知らない人にはかなり厳しいのではないかと。カミーユがジェリドに殴りかかる件のシーンも、序盤の台詞とジェリドの回想(これがまた短い)でしか描かれていなくて、下手をすると意味不明。
が、全体の構成は見事。「え? あのキャラがここで!?」とか「あのシーンをこう消化するか!」と思わず膝を叩きたくなるような再編集振りは素敵の一言。
さて、世間で色々言われている新作カットと旧作カットの兼ね合いですが、個人的にはまあまあの出来じゃない? という所。確かに違和感を感じるといえば感じますが、黙殺できるレベルでもあり。それに、後半はやけに戦闘シーンの作画に気合が入っていて、それだけで映画を観た甲斐があった、といえるレベルでした。
ラストはアムロとシャアの邂逅シーンなわけですが、ここも新作カットで気合十分……なんですが、ちょいとアムロもシャアも饒舌過ぎやしないかな? と。テレビ版の
「どいてろ、シャア!」
「何をする気だ、アムロ! ……アムロだと?」
という簡潔な台詞だけの方がしまりがあった気もするんですが。まあ、いいかw

全体を通しての評価は、中の中といった所でしょうか? 初代の劇場三部作ほどの完成度は無かったかな? という感じ。まあ、尺自体が短かったし、Zは単発の削りやすいエピソードが少なかっただろうから、これ以上は望むべくも無いのでしょうが。

(ネタバレここまで)
さて、続く第2部は「恋人たち」という恥ずかしい副題な上に、フォウの声優さんも変わってしまうとか。それだけで観る気大幅ダウンではありますが、第1部以上の物が出来上がってくるのでは、という期待を旨に10月を待つ事にします。