たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

「花の詩女 ゴティックメード」を観て来ました

数々のロボットアニメのメカデザインや「ファイブスター物語」などで知られる永野護氏の新作劇場ロボットアニメーションと聞いたら観に行かない訳には行かないでしょう!(と言いつつ上映から一ヶ月近く経ってたり)
(以下重大ネタバレ感想につき注意)

あ…ありのまま、観てきた事を話すぜ!
「『永野護の新作アニメーション』を観に行ったと思ったら、殆どファイブスター物語だった」
な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…。
頭がどうにかなりそうだった…。
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…。

という事でネット上の各所で「FSSファンは絶対観に行くべき!」という感想を目にしていたので一体に何事だ? と思っていたら新作アニメーションの名を借りたFSS世界の一時代のアニメ化作品でございました。いやまあ、あまりにメカデザインとかキャラクターの顔とかがFSSを意識しているなぁ、とは思っていましたがまさかそのまんまだとはw
事前に明かされているストーリーからはFSSの匂いはしないわけですが、いざ本編が始まってみれば、「ヘッドライナー」だとか「ハイランダー」だとか「旧時代に遺伝子改良によって生み出された人間兵器の末裔」だとか「おお!?」と思わせるキーワードが沢山飛び出してきて、しまいにはあんな人物だとかあんなメカだとか見覚え・聞き覚えのあり過ぎるモノがそのまんま登場して、そして「スタッフロールにキャスト名が出なかったなぁ」と思っていたらおもむろにキャラクター達の本名と共にキャスト名が飛び出して「ああ、やっぱり!」となるという、どう見ても訓練されたFSSファン専用のアニメです、本当にありがとうございました! という感じに。
単品のアニメーションとして観た場合にも、90年代初頭くらいの古きよきオリジナルアニメの香り漂う良作ではあったんですが、予備知識無いと「あれ、あの敵はどうして何もしないで撤退しちゃうの?」*1とか「最後に出てきたトリハロンそっくりのイケメンはだれよ?」*2とか疑問符だらけになってしまうだろうから、残念ながら一見さんにはオススメできません。
私的には、久々に川村万梨阿さん(永野護夫人)の美声が堪能できてそれだけで満足だったんですが、むしろそちらの方が玄人向けの楽しみ方だろうしなぁw
とりあえず、Blu-rayが発売されたら間違いなく買うタイトルには違いない。

*1:「スタント遊星」とか「破裂の人形」とかいう単語だけでご飯何杯でも余裕です。

*2:実は私もあれが誰なのかわかってなかったり。ダイ・グかと思ったけど彼はトリハロンと同じ金髪碧眼で黒髪ではないし。一緒にいるのは明らかにクリスティンっぽいけど、FSS世界では往々にして先祖や子孫が同じようなポジションで登場するので確定できないw→どうやらレーダー9世っぽい?