助野嘉昭「双星の陰陽師 19」――ろくろ&天馬 vs 悠斗! その戦いの行方は? そして遂に……
- 作者: 助野嘉昭
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/07/04
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少々、更新が遅れました……。
(以下、ネタバレ含む感想)
Kindle版はこちら↓
- 作者: 助野嘉昭
- 出版社/メーカー: 集英社
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遂にぶつかりあう、ろくろ&天馬と悠斗。
最強の天馬とろくろのコンビならば楽勝……ということもなく、二人がかりでようやく互角、というのが実際の所だったようです。
「玄胎」は、予想通り「陰陽消失」と同じ芸当が出来た模様。
もちろん、消耗が激しいので悠斗も「玄胎」を乱発はしませんが、ここぞという時の決め技を無効化されてしまうわけで、ろくろ達の苦戦は必至……などと思っていたら、「貴人」には意外な秘密が隠されていました。
「貴人」の正体は、守護者となった「双星になりそこなった太陰の女達の成れの果て」を集めるための「器」。
だから、限定的ではあるけれども、「貴人」を操る天馬にも「共振」が可能である、と。
……そういうことは早く言ってよ! と思わなくもないですが、あれは天馬なりの戦略だったのでしょうねぇ。
敵を騙すにはまず味方から、というか。
しかし、天馬の「隠し玉」を持ってしても、悠斗は倒しきれず……。
悠斗に目覚めた謎の力も興味深いですが、ようやく語られた彼の「本心」は、もっと興味深い。
彼が狂ってしまったのは、紅緒よりも早く「太陰」としての運命と記憶に目覚めてしまったことが原因でした。それが妹を想う強い思いやりと歪な形で結びついて……他人を実験材料くらいにしか思わない悠斗が誕生してしまった。
悠斗のやってきたことは決して許されませんが、彼がどうしてあんなふうになってしまったかを思うと……同情を禁じえません。
紅緒が太陰の運命に立ち向かった時は、千怒や神威、そしてろくろという支えがあったのに対し、悠斗は孤独。誰を信じていいかも分からない幼い子どもには、過酷過ぎる運命だったことでしょう。
せめて、悠斗にも天馬にとっての有馬のような「共犯者」がいれば、もっと違った運命を辿っていたのかもしれません。
太陽たるろくろとの出会いも、彼の凶器を加速してしまっただけのようなので、難しかったことでしょうが。
さてさて、そんな訳で土壇場で更にパワーアップしてしまった悠斗によって、ろくろと天馬は敗れてしまいましたが……、そこへ颯爽登場したのは、紅緒!
何だか妖しい色気をまとっていますが、「太陰」としてケガレの力を受け入れたことで、彼女の内面にも変化が起きているのでしょうね。
悠斗と鏡写しのような眼帯も気になります。悠斗とは逆に、片目に陽の力でも受け入れて、「玄胎」や「陰陽消失」に近い力を手に入れていたりして……。
この19巻の続きが収録されたジャンプS.Q8月号は既に発売中ですが……ワタクシ、まだ読めておりません(苦笑
本屋から消える前にゲットしておきたいと思います……。
ジャンプSQ.(ジャンプスクエア) 2019年 08 月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 集英社
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