たこわさ

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舟を編む 第九話「血潮」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

周囲からの助けもあり、辞書編集部の一員として日々の業務に励み始めた岸辺。他方、馬締は松本の体調が芳しくない事から辞書の完成を急ぐべく、焦る気持ちを懸命に制しながら黙々と作業に向き合っていた。
調整が難航していた専用紙も完成し、いよいよ大渡海の完成へ秒読みかと思われたある日、岸辺は致命的なミスを発見してしまい――。

感想

まさかの落とし穴。辞書の性質上、どこかの表記を入れ替えてレイアウトを調整して抜けてしまった項目を挿入……という事は不可能なわけで、馬締が思わず言葉を失ってしまうのもやむなし。普通の書籍ならば、余白や図説である程度調整もできるが……。
辞書の規模を考えれば、どう考えても人手が足らず、校正に影響が出るのは自明の理。もしや上層部からの嫌がらせがあったのでは? 等と穿った見方もしてしまうが、流石にそこまで馬鹿ではないか、とも思い。
一つこういったミスが露呈してしまうと、最早総当りでミスがないかどうか再度校正する必要が出てくるもの。馬締達はこの危機をどう乗り切るのか? ハラハラしつつも楽しみに次回を待ちたい。

舟を編む (光文社文庫)

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