たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #3「散華」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

アトラ達の厚意により温かい食事にありつくCGSの面々。クーデリアも不器用ながらに手伝うなど、和やかな雰囲気に包まれる一同だったが、その裏ではオルガ達によりCGS一軍の大人達への粛清が行われていた。リーダー格であり今回大量の犠牲を出した元凶でもあったハエダを見せしめに処刑したオルガ達は、半ば脅す形で彼らを追放、あるいは懐柔しCGSの実権を握る。
しかし、大きな被害を受けた後のCGSは圧倒的な資金不足の状態にあった。クーデリアの身柄をギャラルホルンに売り渡し資金と安全の双方を得ようと考える向きもある中、オルガはまた違った事を考えていた。そんな折、ギャラルホルンモビルスーツが単騎で現れ「決闘」を呼びかけてきて――。

感想

クーデリア嬢のポンコツ伝説が今回も(笑)。かなり意識して彼女に漫画的な動きをさせている一方で、オルガ達による「血の粛清」が行われるという、この緩急激しい展開の往復ビンタはなんとも皮肉が効いてますね。ハエダへの仕打ちは残忍さをぎりぎり感じないレベル、言って見れば冷静と冷徹の間位のさじ加減に感じます。主人公達があまり非情過ぎても軟弱過ぎても視聴者の同意は得られないでしょうから、この辺りの微妙なバランス感覚を今後も維持していってほしいところ。
人間としてどこか壊れている三日月と、そんな彼を理解し信頼した上で「使う」オルガのコンビ……でも、もしオルガが何か決定的に間違えてしまった時、三日月は果たして「正しい」行動を起こせるんだろうか? という不安もありますが。
「決闘」シーンは……所々大張節*1が効いていて、思わず「ガンダム・バリバトス」という謎の言葉が浮かんでしまいました(笑
CGS改め鉄華団とクーデリア、そして三日月の本当の戦いがこれから始まる訳ですが……ここからが本当にこの作品の真価が問われるところになりそう。クーデリア嬢もポンコツ返上できるといいですね(違

*1:ロボットアニメの雄・大張正巳氏特有の演出の数々。参考→大張正己とは (オオバリマサミとは) [単語記事] - ニコニコ大百科