たこわさ

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乱歩奇譚 Game of Laplace 第十話「変身願望」感想

今回の満足度:0点(5点満点)
(以下ネタバレ)

あらすじ

「暗黒星」を解析し遂に二十面相というシステムに終止符を打てると思ったのもつかの間、アケチの前に死んだはずのナミコシが姿を現し、二十面相という存在が滅んでいない事を衆人環視の中で見せ付けてくる。暗黒星は死を装ったナミコシによって改良されており、アケチ達の解析は徒労でしかなかった。しかもナミコシはある目的をもってコバヤシ少年を連れ去っており――。

感想

ナミコシ少年の境遇には同情するものの、作中で描かれた二十面相という存在にすがった人々の多くはサイコパスによる被害者だったために、典型的なサイコパスであるナミコシが彼らのヒーローになっているという構図は皮肉以上に不気味な光景に映ってしまった。もちろん、「社会」に見捨てられたり受け入れられなかった人々、という共通点を重視しているのだろうが、それでもやはりしっくりはこない。
そもそも、未来予測システムたる「暗黒星」を何故人の生き死に特化して使っているのかがよく理解できない。それが使用者の死を招く、という理屈も。本作ではおなじみの「詳しくは次回」という事だと思いたいが……ここまで本作に付き合ってきて、これ以上何かを求める気力は最早湧いてこない。