たこわさ

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乱歩奇譚 Game of Laplace 第六話「地獄風景」感想

今回の満足度:3点(5点満点)*1
(以下ネタバレ)

あらすじ

ある日のこと、アケチ探偵事務所に立て続けに厄介ごとが舞い込んできた。捨て猫、時限爆弾を括りつけられた影男、そして「アケチの子」と添え書きされた赤ん坊……それらの対処を考えあぐねていると、なんと今度は階下で立てこもり事件が起こり、ビルから出られなくなってしまった。時限爆弾の爆発の時が迫る中、アケチ達は色々な対策を考えるが――。

感想

前回までと違って過剰なまでにコメディタッチなエピソード。心に深い傷を負った影男がとりあえず立ち直った様子には思わず頬が緩むが、全体の雰囲気としては少々緩み過ぎな印象も。シリアスな作品にはこういった息抜きのエピソードが大切だが、流石にやり過ぎのきらいはある。こう思うのは、恐らく前回が悲劇を演出する為だけの悲劇を多用した何の深みもない、偏見と認識違いを抱えたまま暴走した不快にさえ感じる極端に出来の悪いエピソードだった事の反動かもしれない。
もし前回がもう少し「まとも」なものだったならば、今回のエピソードも純粋に息抜きとして楽しめただろうに、と思わずにはいられなかった。
一滴の毒が水源を汚染する事もある――連続ドラマの難しさについて改めて考えさせられた。

*1:「満足度」はあくまで今回だけの印象です。