たこわさ

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エガオノダイカ 第2話「戦乱の真実」感想

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今回の満足度:1点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

外交使節団の一員としてユウキのもとから旅立ったヨシュア。
彼を笑顔で見送るユウキだったが……実は彼女にだけ隠されている、ある事実があった。

ソレイユ王国と帝国は、既に激しい戦争状態にあったのだ。
ユウキの笑顔を守るため、ヨシュアは前線で戦うことを選んだのだった。

物量で勝る帝国に対し、少数精鋭で立ち向かうソレイユ王国。
虎の子の新型を投入するも圧倒的戦力差は覆らず、しかも味方に裏切り者まで出てしまい、王国軍は総崩れとなる。

しかし、王国軍は予め撤退戦に備えていた。
退却と同時に敵の進行ルートを爆破し、無事に逃げおおせる――はずだったが、運悪くユニの部隊が殿を務めるルートの爆弾が起爆せず、窮地に陥ってしまう。
ユニを救うべく――王国を、ユウキの笑顔を守るべく、勇敢に敵に立ち向かうヨシュアだったが――。

感想

さて、前回の感想で私は、以下のような妄想に近い今後の展開の予想をしていた。

……根拠のない邪推をしてしまうと、「いかにもメインキャラ然としたヨシュアだが、それはブラフ。ヨシュアは序盤でステラに撃墜され死亡。ただしステラの機体も行動不能となり王国の捕虜に。連行された先で様々な偶然が重なりステラはユウキと出会い、ヨシュアを殺した相手とも知らずユウキはステラと心を通わせていく」等という酷すぎる展開が浮かんでしまったが……どうかそういった鬱々とした作品にはならないでもらいたい(苦笑

まさか、第二話にして当たらずも遠からずな展開になるとは思わなかった。
苦笑いも出来ない程に呆れてしまった。

「予想を裏切る展開」と「期待を裏切る展開」とには、天と地ほどの差がある
あくまでも私的には、だが……今回の展開は後者だった。

あまりにも分かりやすい死亡フラグを積み重ねるヨシュア。
明るい雰囲気満点のOPとは裏腹な、残酷な世界観。
そして「エガオノダイカ=笑顔の代価?」という不穏なタイトル。

ここまで不穏な要素が並んでいるわけで、ヨシュアが死ぬor同じくらい酷い目に遭う展開を予想していたのは、私だけではないだろう。
今回のシナリオには、「予想を裏切る展開」に伴う快感は皆無だったと言っても過言ではない。
むしろ、最後のミスリードの通りに、ヨシュアが辛うじて生存する展開だったならば……「ヒヤヒヤさせやがって」と視聴者は苦笑いと共に、ほんの少しの安心感を得ていたはずだ。

しかし、あまりにもストレートにヨシュアは死んでしまった。
ひねりもなにもない。
そこにどんな面白さを見い出せばいいのだろうか?
もし製作者側が「してやったり!」と思っているのならば、勘違いも甚だしいと言いたい。

戦闘シーンの出来がそこそこ以上に良かっただけに、シナリオの稚拙さがより際立つ結果となった。

――仮に、もし仮に本当はヨシュアは生きている、という展開だったのならば、私は見事に制作側の手のひらで転がされたことになるのだろうが……正直、そのくらいのどんでん返しが無ければ、本作は早々に見切りリスト行きになると思う。

前回も書いたが、戦争を舞台にしている以上、物語は凄惨さから離れられない。
だから、「戦って死ぬ」ことを殊更美化したり悲劇化したりするのは、よほどシナリオの出来が良くなければ、大概の場合は悪手で終わる。
悲劇を悲劇でデコレーションされても、視聴者はお腹いっぱいなだけだ。