たこわさ

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アルスラーン戦記 第五章「王都炎上 〜前編〜」感想

原作は遥か記憶の彼方……。漫画版は流し読み程度。なので、原作知識は踏まえない感想となります。
(以下ネタバレ)

あらすじ

ナルサスの助力を得たアルスラーン。王都エクバターナへ急ぎたい所だったがカーラーンら追手を撒くために身を潜め機を窺う事に。

その頃、王都ではルシタニアの軍勢とのにらみ合いが続いていた。ルシタニアの大司祭ボダンは卑劣にも捕えた万騎長シャプールを引き出し、エクバターナ兵の前でさらし者にし、屈辱的な処刑を行おうとする。誇り高きシャプールは辱めを受ける事を良しとせず、味方兵達に自分を射殺すよう命じる。なおシャプールを救おうとするパルス兵だったが、敵は弓矢の届かぬ遠距離に陣取っており、誰の矢も届かない。
その時、尖塔の頂から一本の矢が放たれる。恐るべき勢いで空を切り裂く矢は、シャプールの額を貫き彼の望み通り止めを刺すのだった。
矢を放った男の名はギーヴ。武芸百般に通じると自負する、旅の楽士だった。彼の見事な働きに対し、王妃は恩賞を与える為に城に呼び出すが――。

感想

旅の楽士・ギーヴ登場。見事な弓矢の腕前を披露し、王妃の前であろうとふてぶてしい態度を崩さない。王妃の侍女を身分偽った上で籠絡し一夜を共にする。おおよそ好印象を持たれない彼であったが、素晴らしい演奏の腕でその場の人間の賞賛を得る……うーん、やっぱり好きになれませんなーw

一方、策士ナルサスを無事臣下に加えたアルスラーン。機を窺い洞窟に潜む間に、早速アルスラーンに戦略・戦術の手ほどきをしている様子。彼の誘導があったとはいえ、アルスラーンはやっぱり聡い少年ですね。ナルサスは弟子のような存在を得て、実に楽しそうです。

さて、難攻不落と思われた王都エクバターナですが、ナルサスが予見したようにルシタニア兵達に扇動された奴隷の人々によって内乱状態に。万騎長以外の兵達がそのルシタニアの意図を見抜けなかったのは、やはりアンドラゴラス王が政治を蔑ろにし、奴隷たちの不満を解消する政策を行わなかった事の結果。やっぱり父王様は無能だったようで……。生死は不明ですが、もし生きていてルシタニアから逃れた場合、自らが王位に復帰しようとするでしょうから、その暗君を如何にして引きずる降ろすか……ナルサスアルスラーンへの教育は、恐らくそういった先々の事まで見据えたものになるのでしょうね。

まあ、それ以前に王都を救う必要がありますが。

しかし、今回はド派手な戦闘シーンを描く為なのか、作画が安定しませんでしたね。せっかく看板アニメなのにあんまり予算ついてないのか、などと余計な心配をしてしまいました。