たこわさ

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 第5話「その部屋には、紅茶の香りはもうしない。」感想

第一期視聴済み。原作既読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

雪乃と結衣、双方が生徒会長選に立候補する――その事実が八幡の心を苛んでいた。雪乃が生徒会長になればそちらにかかりきりになり、きっと奉仕部は無くなってしまう、そんな想いから自らも立候補を決めた結衣。しかし、それは恐らく結衣が当選してしまった場合も同じはず。その事をよく分かっている八幡だったが、彼には一色の依頼を達成しつつ二人を止めることが出来る、そんな冴えた方法が全く思い浮かばなかった。
思い悩み自分がどうするべきなのか、どうしたいのかが全く分からなくなってしまった八幡は、すがるような思いで妹の小町に相談する。小町は真摯に耳を傾けてくれると共に、八幡の気持ちを代弁するように「私の友達」である雪乃と結衣との繋がりを無くさない為に奉仕部を残してほしいと「依頼」してくる。
小町のお蔭で気持ちの整理がついた八幡は、材木座と、そして小町が連れてきた戸塚、川崎の助けを借りながら今後どうすればいいのか、どうするべきなのかを考える。小町の言葉で「一色いろはの依頼」と「小町の依頼=雪乃と結衣」どちらが大事なのか、その答えを得た八幡は、材木座と共にある作戦を実行に移す。
八幡と材木座が実行した作戦はこうだった。まずはSNSで川崎に挙げてもらった「生徒会長に向いていそうな生徒」達の応援アカウントを勝手に作り、それを生徒達に拡散しフォロワーを得て「推薦」してもらう。推薦がある程度の数――八幡の計画では全校生徒の1/3集まった時点で、偽アカウントの名前とプロフィールを全て「一色いろは応援アカウント」に変えてしまい、全てを一色への推薦であるように偽装しリスティング。そのリストと八幡の口八丁でもって一色を「生徒会長に自分の意志で立候補する」するよう仕向け、また雪乃と結衣に生徒会長を諦めさせる材料とする……。
SNSでの偽装がバレて騒がれない内に、特に雪乃と結衣に知られない内に実行しなければならない綱渡りの状態の中、八幡はまず一色の説得を開始する。当然乗り気ではない一色だったが、「自分自身のブランドイメージ」を大切にする彼女の自尊心を煽るように八幡は巧みに誘導する。一色の葉山への想いまでも利用し、一色をその気にさせることに成功する。
八幡はその結果をもって雪乃と結衣に立候補を止めるよう説得しに行くが――。

感想

なんか段々あらすじが長くなってきてますが……もう少し簡潔に話をまとめられるようにしないと、長くて誰も読まないですよね(と虚空に向かって独り言)。

さて、八幡の扱い方を心得ている小町によって、小町による扱われ方を心得ている八幡はようやく動き出しました。ツンデレで極まり決して自分から「奉仕部を残したいから二人を生徒会長にしたくない!」と言えない八幡を動かす為に、「自分からの頼み」と置き換えてしまう小町は良妹の鑑ですよね……私もこんな妹が欲し……ああいや、きっと八幡と違ってゴミ扱いされてただろうからやっぱりいいや。

ちなみに、とりようによっては「八幡自身が奉仕部を残したいから」ではなくて、「結衣の願いをかなえるために」という理由から八幡が動いているようにも見えますね。結衣は八幡のやり方を真似て――自分を犠牲にして事態を打開しようとしていた訳ですし、おそらくそれが八幡にとって一番許容しがたい事だったのではないかな、と。……まあ、実際には前者の意味合いが強いのでしょうが、ガハマさん派としてはどうしても後者の見方をしてしまいますw

いろはすについては……八幡が見抜いた以上に強かな事がよく分かりましたね。八幡の意図や生徒会長になる事で発生するリスク、それらを計算した上でそれでも自分にとってメリットが大きいと感じたからこそ、生徒会長になる事を了承したわけですが……戸部を顎で使っていたりと、早速その「有能ぶり」を発揮していますな。これは他の生徒会メンバーが優秀なら運営に支障はないでしょうw

ガハマさんは結局全てを八幡に任せてしまった事への無力感を感じつつも、それに浸るよりも八幡がまた自己犠牲――とは八幡自身は認めないでしょうが――とも言える手段で手を汚した事への罪悪感――ただし八幡自身はそんなものは認めない――を少しでも一緒に背負おう事を優先しました。だから、そういった意味ではこの二人の関係は以前よりも近くなったと言えるかもしれませんが、その分逆に雪乃との距離は遠くなってしまいました。

八幡が読み違えていた重要な事、雪乃がどちらを向いていたか、ということ。八幡はてっきり、彼女が依頼達成の為や姉への対抗意識、そして八幡のやり口を認めたくないという思いから生徒会長選に立候補したのだとばかり思っていましたが、実際には違ったようです。今回の立候補は、発端はどうあれ、雪乃自身の意志によるものでした。つまり、今まで自分の意志で何かになろうとした事なんてない彼女が初めて求めた「本物」(になるかもしれないもの)だった。もしかすると、ある意味での「同志」である八幡に対して一つの光明を見せたかった、という意図もあるかもしれません。だからこその彼女の最後の言葉があるのかな、と。

わかるものだとばかり、思っていたのね……

使われなくなったポットが再び活躍する日は来るのでしょうか?

何気にOP映像が物語の展開をなぞったものになっていますが……多分今後の展開次第で映像の差し替えがあると邪推!

あと、何気に川崎さんとめぐり先輩の八幡への信頼の高さにニヤニヤしました!

そういえば今回のアニメ、八幡の赤面シーンが物凄く減っている気がします。特にガハマさんへのそれが。これは原作がゆきのんルートへ突入する事への布石か?w