たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

ガンダムビルドファイターズトライ 第04話「Gミューズ」感想

前シリーズ視聴済み。
(以下ネタバレ)
大会用のモビルスーツ選びに悩むフミナは、ラルのアドバイスもあり、セカイを連れてGミューズへと赴く。ガンダム一色のGミューズに圧倒されるセカイは、ガンプラ選びに夢中なフミナを尻目に店員の薦めでSDガンダム・武者號斗丸を組み立て、子供達と対戦する事で初めて自分で作ったガンプラでバトルする楽しさを知る。しかし、そんなセカイを「甘ちゃん」と罵倒する少年・ミナトが現れ、恐るべき速さで組み立てたガンプラを従えてセカイにバトルを挑んでくるが――。

ガンプラ心形流の使い手・ミナトが登場ーーって、全く落ち度の無いセカイを一方的に侮蔑して喧嘩吹っかけてガンプラ破壊して最後に更にセカイをこき下ろして去っていったーー!! 師匠やマオくんは後進に一体何を教えているのか!? それとも、心形流自体が別物に変わってしまっているとか……?
この手の一方的に自分の価値観を押し付けてくる上に、相手が素人かどうかも見抜けないような輩は大概の場合やられキャラに成り下がる訳ですが、ミナトの場合は案外しぶとそうな予感。
何気に、一方的に悪意をぶつけられていたのにセカイが腹を立てるでもなく、相手の実力とか自分の至らない点だとかを反省する素振りを見せてましたね。例え相手がDQNであっても、思うところがあればその言葉をしっかり受け止める、セカイという少年はそういうでっかい器の持ち主なんですね……あれ、いよいよミナトのニンゲンとしての小ささが浮き彫りになったような(笑)。
セカイは一見天然系の主人公に思わせておいて、実は武道家らしくトライアンドエラーの繰り返しをよしとする努力型のキャラクターなんですね。レイジが欠点を指摘されても自分のやり方で壁を突破してしまっていたのに対し、セカイは苦言を呈されれば素直に聞くし、自分の弱点から逃げずに真正面からぶつかっていく、良い意味での愚直さが魅力になっていきそう。
ミナトの存在が深い感極まるものだったのにエピソードの印象自体は悪くないのは、上記のセカイの器の大きさもありますが、「デート」と聞いて弟をストーキングするミライ姉さんの暴走ブラコン振りとかユウマのチョロすぎるところとか、ギャグ描写も程よく入れてくれていたからですかね。
まあ、何より「デート」の意味も分かって居なかったセカイが、子供達に「ちゅーするの?」と言われてフミナと二人で全力で赤面していた件で締めたのがよかったのかも(笑)。何気にこの二人、第一話からフラグ立て過ぎだし。ギャン子がセカイに惚れたのも、フミナとのライバル関係をより深める為の布石にしか思えないし。セカイはギャン子に言い寄られているのも分からない程の朴念仁ですが、フミナの事は結構意識していそうなのがまたツボ。