たこわさ

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アカメが斬る! 第五話「夢物語を斬る」感想

原作未読。
(以下ネタバレ)
いまだにサヨとイエヤスが殺されてしまった事実を受け止めきれずにいるタツミ。そんな彼の新たな教育役となったのはシェーレだった。天然ボケでドジっ子な為にナイトレイド内での雑用を全く任せてもらえないシェーレに、タツミは一抹の不安を覚えるも、彼女が「人殺し」という唯一の才能の為に全てを失ってしまった過去を知り、その認識を改める。更に彼女は、サヨとイエヤスの事で気持ちに整理がつかないタツミを優しく慰めてくれ――。

何をやってもダメなのに、普通の人が出来ないような事についてのみ驚くべき才能を発揮する人間というのは現実でも時折見かけますね。ただ、シェーレの場合はタツミに見せた思いやりを鑑みるに、決して暗殺能力だけが長所である冷たい人間ではないことが伺えます。まあ、タツミの「年上殺し」スキルで母性本能をくすぐられた結果なのかもしれませんが(笑)。

さて、ここに来てやられ役ではなく強敵としての帝国軍人が登場しました。一人は氷を操る「最強」の帝具使い・エスデス。精鋭とうたわれた北の異民族をたったの数日で平らげてしまった帝国最強の女将軍は、ナイトレイドにとってラスボス的位置づけか。
もう一人は、「正義」を掲げる帝都警備隊の帝具使い・セリュー。一見快活な女性ですが、あのオーガを恩師と仰いでいる時点で彼女の語る「正義」が歪んだソレである事は明白。生物型の帝具・ヘカトンケイルの「エサ」に死刑囚――今までの描写を見るに言い掛かりにも近い理由で処刑された人々――の死体を平気で与えるその態度からは狂気すら感じます。中の人がハナザーさんという点でも、きっと驚くべき豹変をしてくれる事だろうと期待(?)。

しかし、帝具の効果で服が透けてしまった時のタツミの初心な反応はなかなかに見物でした。好意を抱いているアカメやシェーレのあられもない姿に赤面するのは分かりますが、敵視しているはずのマインに(多分一番)赤面していたところをみるに、結構ツンデレさんなのかもしれません。