たこわさ

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ちはやふる2 第4首「ひとにはつげよ あまのつりぶね」感想

原作既読、前期視聴済み。
(以下ネタバレ)
小さな頃から千早と太一のかるたを知る白波会の先輩・坪口が顧問をつとめるかるた部との対決という意外な展開に太一は翻弄されるが、そこに原田先生から「個人戦団体戦団体戦個人戦」という謎めいたアドバイスをおくられ……。
白波会のお姉さま方にも心配される太一の「運の悪さ」。原田先生からも実力は既にA級と太鼓判を押されているにもかかわらず、どうしても最後の最後で運に見放されてしまい、勝てない。
しかし、あくまでストイックな太一は「運の悪さ」という言葉に逃げずに「自分の実力不足」と認識し努力を続ける。それ自体は太一の美徳だが、同時に全てを実力の差と認識してしまう事で、必要以上に「努力は才能に勝る」というコンプレックスを深める事になり、泥沼の悪循環が太一の歩みを鈍らせる事に……。
加えて、団体戦における部長という立場をよくつとめている事が、太一が自分の試合に没入できない原因にもなっており。優秀でストイックで常に周囲に気を配れる太一だからこその弱点、それを一目見て理解し上記のアドバイスを送った原田先生はマジ理想的な指導者ですわー。
それにしても、太一が恥を忍んで周りの人にタオルを借りようと声を上げたら間髪入れずに複数枚飛んできた件には思わず笑いがこみ上げてきてしまいました。が、現場にいたら他のキャラクターと同じように「あんなにモテるのに!」と嫉妬するだろうなぁ、とw
そんなモテモテの太一ですが、一番自分を認めてもらいたい人――千早が机くんを乗り越えてまで太一にタオルを差し出してくれた事が何よりも嬉しかった事でしょう。というか、モテ男の癖に他人の好意には鈍感な太一なので、千早や菫がタオルを貸してくれたことも「仲間意識」とか認識しちゃってるんでしょうねぇ。
まあ、肝心の千早の気持ち自体は恋愛の達人・菫を持ってしても読みきれないようですがw 基本的に千早は太一より新を優先しているような所がありますが、もし太一が自分を一番傍で支えてくれるポジションからいなくなったとしたら、そんな態度もとっていられなくなるかもしれませんね。

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