たこわさ

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マギ 第15夜「カシムの答え」感想

原作知識は連載流し読み程度。
(以下ネタバレ)
アリババの演説により共和制の確立へと一つにまとまったかに見えたバルバッド国民達だが、黒いルフに導かれたカシム達の扇動と(眷属器? による)洗脳により一転暴動状態に。驚愕する一堂を前にアリババ冷静に指示を下し、自らはカシム達を止めようと動き始めるが……。
一方、意識不明のアラジンは精神世界(聖宮?)でウーゴ君と再会する。ウーゴ君はアリババ達が勝ち取った「進歩」を逆行させようとする黒いルフを操る勢力の存在をアラジンに語り、彼の覚醒を促す為に別れを告げる――。
ウーゴ君の言葉をちゃんと聞いていないと、民衆が簡単に扇動されすぎだろう、と思えてしまうかもしれませんね。とはいえ、カシムが呼び起こした民衆達の憎しみも本物な訳で、何か火種があればいずれ噴出していたかもしれない問題な訳で。ただ、本来はそれが「今」ではなかった、という事だろうけど。
アリババとカシム一党の戦闘シーンは掛け値なしに迫力がありましたね。覚悟完了したアリババ君の迷いのない戦いぶりと、それでもカシムに止めをさすことが出来ないという行動の落差にアリババ君という人間の「人間臭さ」が表れているように感じました。
かたやカシムの態度にもどこか偽悪的な雰囲気を感じますが……。アリババが自分に止めをささなかった事に思わず素直な笑みがこぼれてしまったものの、それでも我が身を魔道に落としてでも目的を遂げようという強い意志が我欲に支えられているとは考えにくく……。彼の真意が明かされるとき、長いバルバッド編も終わりを告げる事になるのでしょうか?

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