- 作者: 助野嘉昭
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/11/02
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
(以下ネタバレ)
碇一味の暗躍により嵐丸達友人との「縁」を切られ、石蕗は市子に関する記憶を消され、更には紅葉までもが碇の陰謀により貧乏神界へ連れ去られ……。孤立無援となった市子でしたが、紅葉が去り際に残した言葉の真意に気付き大奮起! というのが13巻までにお話。
今回は遂に紅葉奪還の為神界に乗り込むわけですが、その前に大事な用件が。今度ばかりは無事に帰ってこられる保障はないから「友達に別れを告げておかなくて良いのか?」と市子を気遣う熊谷。だが、「縁切り」によって嵐丸達は市子の事を敵視するようになってしまっており、別れを告げることさえ出来ない状況。そんな中、石蕗だけは市子に関する記憶を失っているだけで「縁切り」の影響を受けていない事に思い当たる市子。自分との思い出を忘れているとはいえ、嵐丸達とは別の意味で「大切な人」である石蕗にだけは別れを告げようと彼の元を訪れます。
当の石蕗は、自分の記憶の空白が気になって仕方がなく、「忘れている大切な事」を思い出そうと必死になるも、碇によって消された記憶がそう簡単にもどるはずもなく、激しい頭痛に襲われる。そんな石蕗に無理をさせまいと、別れの言葉だけを告げて去ろうとする市子。その背中にいつの日かの「大切な誰か」の姿がダブり、遂に石蕗は――。
いやいやいや、石蕗はやっぱりいい男ですわ!! 自力で碇の呪縛を打ち破ったのもそうだけど、その後の素直すぎる「告白」がもう! そりゃあ市子さんも涙と涎撒き散らしながら「いやっほう!」と喜びのあまり走り出しますわw
しかも石蕗に告白された喜びで幸福エナジーが全開になって、街中に幸福を撒き散らしつつ縁切り神の「縁切り」を打ち破ってしまうんだから、恋する乙女のパワーは凄いw
その後も、棗に殺されてしまった神々の行方だとか紅葉奪還作戦における市子と紅葉の熱い友情バトルだとか、かんなと碇の過去だとか色々と気になるお話が濃縮てんこ盛り状態で続きますが、私的には石蕗の大告白と市子のアホ可愛さばかりが印象に残ってしまった第14巻でございました。