「さくらDISCORD」(4)感想
- 作者: 増田英二
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2012/07/06
- メディア: コミック
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(以下ネタバレ)
芽吹の家庭事情も改善され、いよいよ6人が本当の意味で揃った「さくら」達。ようやく一段落着き、康介は「自分が今まで頑張れてこれたのはノ宮に『ダッセェ』と言われない為」だとしみじみ思い返したところで、自分のノ宮への想いに気付いてしまい……。
丘からノ宮へ、住吉から康介へ、そして康介からノ宮へと、それぞれの想いを抱えながら、ノ宮が企画した「合宿」へと向かう一同。その宿泊先は康介の回想に度々登場した「中学時代の野球部のセンパイ」の家。――なんと、そのセンパイも「桜」であり双子の妹までいるという、「さくら」が8人の状態に。
更にドタバタ度が増す中で、丘の一大決心や住吉の複雑な心境、そしてようやくノ宮が自覚する康介への想いなど、話は目まぐるしいまでの展開へ。
そして明かされる、康介のピアスの秘密と「野球部での一勝」に拘った本当の理由。そんな康介の姿を自分自身に重ねるノ宮の口から、遂に彼女の抱える問題が語られようとするところで今回は終了。
やや駆け足ながらも、序盤の伏線やそれぞれの「さくら」の想いをきちんと回収して進んでいるところ見るに、概ね作者の構想通りに話が進んでいると思ってよいのでしょうか?
どこか懐かしく、不器用で、それでいて優しいこの物語もそろそろ終わりを迎えるようです。