たこわさ

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「銀の匙」(4)感想

銀の匙 4―Silver Spoon (少年サンデーコミックス)

銀の匙 4―Silver Spoon (少年サンデーコミックス)

帯によると「夏編クライマックス!」だそうで。
(以下ネタバレ)
遂に「肉」として八軒の元に戻ってきた豚丼
本当に「豚丼」として食べた後、まだまだ大量に残った分は自力で誰の力も借りずにベーコンに。
これで八軒と豚丼にまつわるエピソードは終わり――とはならず、八軒は「家畜を育て、殺し、食べるということ」と向き合い続ける道を選びました。模範解答はあっても「本当の答え」は出ない永遠の命題。本来は酪農に関わる人々だけが向き合わなければならない問題ではなく、消費者も真剣に考えなければいけないお話なんでしょうね。
さて、一方で八軒を巡る人間関係も何やら変わりつつあります。
八軒に浮いた話(ただし全部誤解)が出る度に、無意識かつ静かにしかし酷く動揺する御影。これは八軒に友達以上の感情を持ってしまったか? と思えば、何やら駒場と真剣な表情で話した後に見せる涙などもあり。八軒は御影と駒場の仲を疑いますが、どうやらそんな浮いた話ではなく、駒場の身に何かが起ころうとしている様子で……?
八軒が馬術部の副部長に任命されるなど、今後のドタバタを予感させる要素がてんこ盛りのまま次巻へ引き。私は連載でも読んで毎週楽しませてもらってますが、単行本で読んでも毎回きっちりとオチをつけた上で次回への伏線も残してくれるので、単行本派の人も楽しめているであろう所が実に凄いですな。