たこわさ

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ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第十話「旅立チ・初雪ノ頃」

(以下ネタバレ)
本妻との間に子供が中々出来ない都会の金持ちが、田舎の水商売女に子供生ませておいて、子供だけ取り上げて後はポイッ――なんてモチーフ自体は古い物語ではポピュラーですわな。そして公私共に認める妾さんであったリオの母親と、都合使われて捨てられただけのマダムとでは、全く立場的に異なるんじゃね? と思ってしまいマダムの「幸せ」発言に違和感を覚えまくってしまったのでした。「知らない事は幸せな事」なんて言葉で騙されないぞー(何と戦っている?)。
さて、様々な伏線や作中での第三者の言葉から、リオが大公の娘である、という事が明かされたわけですが、この一連の描き方は私的に好みでした。
最近は、戦闘中にもかかわらずいきなり自分の不幸な生い立ちや他人のあんまり知られたくない過去をベラベラしゃべり始めるようなシーンを乱発する手抜き作品が多く見受けられ、そういった意味ではこの「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」のスタッフは「丁寧な物語の描き方」を心得ているのかな、と思ったり。