だから、世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろ！
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060304
人間である以上、個人である事を捨てられないわけで、そこにはどうしても他人との行き違いやすれ違いが存在して、それは言葉では決して埋められない溝となるのかもしれません。
しかし、だからと言って、言葉を発して自分の意思を他人に伝える事や、他者の話に耳を傾け理解しようとする事を放棄してしまっては、我々は「人間」である事を辞めて、ただの「人」に成り下がってしまうのではないでしょうか。
この一連の出来事*1において、町山氏がしがない個人ブログの罵詈雑言に付き合う事にメリットがあったとは思えませんし、氏本人もそれを自覚していた事をその文章から窺い知る事が出来ます。
氏は、「よくある便所のラクガキ」と無視する事も出来た。
でも、やるんだよ。
この一言に、町山氏の表現者としての責任感と、そして「人」ではなく「人間」であろうとする姿勢が表れていると感じました。
さて、この騒動の発端になったブログ主さんは、いつ脱稿したものかは不明ですが、直近のエントリー*2を見ると……、まあ何ともまた、頭の痛くなる事を書いてらっしゃいます。
この方に、町山氏の言葉の意味の一片でもいいので、届く日が来る事を、心から願います。
