たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

「ひぐらしのなく頃に・解 皆殺し編」

勢いに任せて一気に読了。読み終わったあとの興奮が冷めてきたので感想をば(以下ネタバレ)。
色々と言いたい事はありますが、個人的には大満足でした。
数々の謎については、「有力」とされてきた説(鷹野黒幕説・国家陰謀説)が概ね当たっていた訳ですが、それにしても物凄い大上段なネタをやってくれたものですw
話全体は、私的には好みですし、「残酷な未来」を全力で回避しようと奮闘する人々の姿を見事に描ききった後であの結末を持ってきた所に痺れました。というか、私ももう少し若くて純粋でしたらあの結末に涙してたかも。
キャラクター達も、「あるはずの無い記憶」の導きからか、しっかりと成長していて、無印では情けなさ全開だった圭一も見事に輝いてましたね。で、「罪滅ぼし編」を経たレナがまた良い! 「1500秒? 掛かり過ぎでしょそんなのッ!! 1000秒掛けないよ!!」に痺れましたわな。なんと説得力のある台詞だ、とw 圭一とのコンビネーションも良いですなぁ。
で、「雛見沢症候群」の正体については、何やら一部の自称ミステリマニアは散々に扱下ろしてるんですが、「トリック」と「ギミック」の違いも分らんようなヤツは、自らの判断力の無さをこそ恥じれ、という感じですね。そら、私もひぐらしが小説で言えば「創元推理文庫」的なものだったら本を投げつけかねないですが、どう考えてもこの作品は「角川ホラー文庫」的な作品なわけで。
閑話休題
山狗とか「東京」については、ちょっとやり過ぎでない? とか思ったのですが、鷹野さんのあの怪しさ爆発の扮装で爆笑させられたので不問に処したいと思います(?)
おヤシロさまの正体については、あのへっぽこなキャラクターに爆笑&苦笑。まあ、これで足音の謎とか「ごめんなさい」連呼の謎とか解けた(?)ので、私的には納得してますが。
さて、残った謎は……悟史の行方くらいの物ですかね。終盤の鷹野の発言から察するに、既に殺されている可能性は高いのですが……。
何はともあれ、「祭囃子編」が楽しみでございます。ごちそうさま。