たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

続・拉致被害者家族、一部帰国

http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20040525#p4

ああ、言葉足らずでした。

私は「拉致家族会に対する風当たり」を前提に書いていたので、我々一般市民が「小泉さん頑張った!」とエールを送る事自体は否定していません。というか、5人帰ってきた、という事実があるのだから、個人的には「最悪の結果」とまでは思っていません。

ただ、世論というものが、縋る物が自民党(=小泉氏)しかないという絶望的な状況にある拉致被害者家族に対して「少しは評価してやれよ」と強要する流れ(世論というのは時に強要と考えます)というのは、少数に対する大多数の価値観の押し付け以外の何物でもなく、ほめられた物ではない、と言う事を主張したかったわけです。

「奇妙奇天烈」と表現したのは、そういった価値観の押し付け行為に対してなのです。
各TV局はまたいやらしい事に、「感情的な家族会からの批判を、甘んじて受ける首相」のような図式でもって報道していますが、あれこそがメディアによる市民の洗脳行為に他なりませんわな。

拉致被害者家族の感情は感情で尊重しつつ、各人が自分なりの評価をするのが本来の姿のはずなのに、家族の感情を否定する事まで意見が及ぶのはおかしい、というのが私の主張です。