たこわさ

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蒼穹のファフナー EXODUS 第9話「英雄二人」感想

シリーズ全話視聴済み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

アザゼル型率いるフェストゥムの群れに蹂躙されるシュリーナガル。美羽達を脱出させようとする真矢達と、自分達のミールを守ろうとするミツヒロ達、それぞれの決死の戦いが始まった。ただでさえ多勢に無勢という絶対的利不利な状況に加え、フェストゥムは一部のパイロット達と同化しファフナーを操って攻撃を仕掛けてきた。
戦友達を自らの手にかけなければならないという凄惨な戦いが続く中、真矢達の援護にやってきたアイがフェストゥムに同化されてしまう。彼女を助けようと手を尽くす真矢だったが、最早助かる方法は無いと覚悟したアイは「自分がいなくなる前に」撃ってほしいと真矢に懇願する。苦しみ葛藤しながらも歯を食いしばり、真矢が引き金に指を掛けたその瞬間――天から「救世主」が現れた。


感想

リミッターを外したマークザインの圧倒的性能と、総士という乗り手を得て真の力を発揮したマークニヒトのあまりにも規格外の強さに、シュリーナガルの人々は果たしてどんな思いを抱いたのか? ミツヒロのように、彼らを「救世主」として捉えるか*1、それとも……。

「存在」を意味するマークザインは同化された人々を再度同化することで人間に戻し、「否定」を意味するマークニヒトはひたすらにフェストゥムを駆逐する。名は体を表すという言葉の具現のような姿ですが、マークザインも元はマークニヒトと同じ武装(アンカーとホーミングレーザー)を装備していた事を考えると、マークニヒトこそがミツヒロ・バートランドが思い描いたザルヴァードルモデルの姿なのでしょうね。まあ、もちろんイドゥンや操が乗り継いだ機体でもあるので、本来よりも性能は上がっているのでしょうが。

そして例によって例の如く、強大過ぎる力には何らかの「犠牲」が必要な訳で、素直に「カッケェー!!」とは喜べないのがこの作品。広登なんかは目を輝かせていましたが、自分が一騎を守りたい――少しでも彼の重荷を分かち合いたい――と願っていた真矢にとっては、一騎が助けに来てくれた事は「絶望」と同義だったはず。彼女にとってマークザインは「救世主」ではなく、愛しい人を奪い去っていく悪魔のような存在に映ったかもしれません。自らの無力さを嘆く彼女に、救いの時がやってくることを願ってやみません。
しかも真矢には、姉が人外の存在になってしまった(?)という辛い事実も待っている訳で……もうやめて! 真矢ちゃんのHPはゼロよ!! ――しかしそれでも戦い続けるのでしょうね、真矢は。


さて、今回から(もしくは今回だけ)EDの映像が変わりました。以前は一騎と総士がイチャイチャする(?)映像だったのが、今度は総士・真矢・一騎の三人が止め絵で登場。これは言うまでもなく、TVシリーズ第一期EDの再現で、シリーズファンにとっては涙なしには観られないであろう、なんともニクい演出です。パイロット姿の総士、という詐欺臭い絵面だった第一期と違って、こちらはちゃんと本編に沿った内容ですし(笑)

*1:ただし、ミツヒロは父親にあまりいい感情を抱いてないようなので、彼の設計したザルヴァードルモデルに対して実際にはもっと複雑な感情を抱いている可能性もあり。