もう殆ど上映も終わっている(※2月後半から上映の館もあり)であろう状況ではあんまり意味がないかもしれませんが、簡単に、物語の核心に触れない程度でのネタバレ感想をば。
やっぱり狡噛と常守の凸凹コンビは物語に色を添えるな、と。正直、TVシリーズ第二期は常守の孤軍奮闘ぶりがむしろ可哀想と言うか気の毒なレベルで、作中の価値観もどこか二極化したそれを感じてしまっていたので、不完全燃焼な印象でした。
対してこの劇場版は、狡噛と常守が再会するも、やっぱり思想が決定的に違って、でもTVシリーズ第一期のようにやはりどこか通じ合う部分があって――更には宜野座達脇を固めるメンバーがそんな彼ら時に支え、時に敵対し、程よいスパイスになっている。この様々な個がシビュラに支配されながらも自分自身の意志を押し通し混ざり合っていく様がサイコパスという作品の魅力だったのだと再認識。
物語的にも起承転結しっかりしているし、常守がいつも通りある程度の回答を導き出すまでの道筋が描かれているし、実に綺麗にまとめているな、と。もちろんサイコパスならではの衝撃シーンもあったりするんですが……。
前述のとおり既に劇場での公開はほぼ終わってしまっているようですが、TVシリーズが好きだった方は観て損はない作品に仕上がっています。配信やレンタルでも良いので、観る事をお薦めします。(追記:上映館情報は→上映劇場情報|『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』)
あと、最後に一つ。霜月死ね。マジ死ね。と思ったりなんかしました。
劇場版PSYCHO-PASS サイコパス デカキーホルダー 狡噛慎也ver2
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- 発売日: 2015/02/15
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