たこわさ

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PSYCHO-PASS2 第3話「悪魔の証明」感想

第一期視聴済み。
(以下ネタバレ)
常守の部屋に描かれた「WC」の文字。しかし、監視システムには侵入者の形跡は見受けられない。霜月は常守が一時的に錯乱した結果だと断じ、常守にカウンセリングを奨めるが、常守の色相は全く濁っていない。常守は局長――シビュラシステムそのもの――の許可を得た上で、システムに検知されない「透明人間」が存在する可能性を探り始める。同じ頃、二係の青柳のもとに失踪した酒々井監視官から連絡が入る。彼女がいるという薬局に単身乗り込んだ青柳だったが思わぬトラブルが彼女を襲い――。

宜野座でさえ常守の正気を少しだけ疑ってしまう中、まるで常守に全幅の信頼を置いているかの如き東金の言動は中々興味深いところ。局長、というかシビュラシステムによれば公式記録からは抹消されているものの、東金は史上最高値の犯罪係数をたたき出した人物だという事で、色々と謎めいていますね。むしろ、そんな人物を執行官に採用している辺りに、シビュラシステムの意図が見え隠れする気も。

シビュラシステムを維持する側にいながらも、決してシステムに屈している訳ではない、自分と言う存在を強く持っている常守の行動は、自意識こそ強いものの無意識なシステムの奴隷である霜月からみれば、やはり異常なそれに見えてしまうのは仕方ないのでしょうが、それにしたって若くして一係を任されている破天荒だけど優秀な先輩に対する一定の敬意は持てないものなんでしょうかね? そもそも、彼女の友人に起きた悲惨な出来事は、シビュラシステムを逸脱した存在により引き起こされた訳で、事実を知らないとはいえ彼女の言動はどこか道化めいた悲しさを備えているよな、と。