たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

「何を言っているか」よりも「誰が言っているか」

http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20060308#p1
相変わらずじっぽさんは穿った事を書かれるなぁ、と感心。
もちろん、誰も彼もが「誰が言っているか」で言葉の価値を決め付けてしまう訳ではないですけれども、そういった傾向は純然として存在するし、私自身もそれを行ってしまう事が多々有ります。それが良しにつけ悪しきにつけ。
今回の町山さんの件なんかは、それの悪い方が働いた面が多分に見られましたしね。「関東大震災時の朝鮮人虐殺を持ち出したのは、明らかに町山氏の出自が関連している」なんて論法は、それの典型例ではないかと*1
しかしまあ、私はネットの匿名性というのは、サイトをやっている人間の何割かについては(実名公開していなくても)あんまり意識する問題じゃない*2、と考えていましたけれども、ここまで2ちゃん文化やブログの絶対数が増えた中では、

「名無しさん」であるかぎり、もうすでに語る資格すら持たない、単なるノイズ生産マシーンでしかない

というのは正に真実であるように思えます。
悲しいことですが。

*1:こういった論法を持ち出す人は、6代前まで遡っても「日本人」だし現代の義務教育課程を修了した文系で、どちらかと言えば嫌韓寄りだし、町山氏の出自も大体において知っていた私のような人間が、件の文章に不自然さを全く感じなかった事について、一体どんな理由付けをしてくださるのか、それはそれで興味が有りますが。

*2:その人物にとって「匿名性」はむしろ不要で、(ネット上限定でも)一個のキャラクターである自覚があり、また他者に対してもそれを求める、と言う事。