かくしごと 第02号「ビーサンとB4」「おかない かかない しあげない」感想
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ。原作バレやや配慮中)
あらすじ
アシスタントを連れ、知り合いに借りた海沿いの別荘へ旅行にやってきた可久士。
しかし彼の真の目的は、すぐ近くで臨海学校を行っている姫の様子を見ることにあった――。
感想
鎌倉市民としては、鎌倉の扱いがあんまりなのでちょっと泣けた(苦笑)。
なお、都心に比べると夜店が閉まるのが早いのは……残念ながら事実である……。
さて、第一話と同じく、本作は十八歳になった姫視点での物語と、八年前の可久士視点での物語が交互に展開していく。
未来の姫の様子を見るに、彼女の近くに可久士はいないように見える。
果たして、八年の間に何があったのか……?
親子の行方を巡るミステリも本作の魅力。
殆どが下ネタと漫画家あるあるのコメディで占められているのに、全体としては情緒に溢れているというのがなんともズルい(笑)。
物語の論法で言えば、可久士の日々のドタバタを描くのが「小さな物語」で、親子の行方を描くのが「大きな物語」と言ったところか。