彼方のアストラ　＃01「PLANET CAMP」感想――いきなり予想外の展開に

今回の満足度：4点（5点満点中）
（以下ネタバレ）

宇宙旅行が身近となった未来。
カナタ達ケアード高校の生徒たちは、課題として惑星キャンプへと赴こうとしていた。向かうは、惑星マクパ。

個性あふれるメンバーが集まり、無事に惑星マクパへと辿り着いたカナタ達。
だがその時、謎の光球が現れ、カナタ達を次々に飲み込んでいき――。

原作は未読。

今時珍しいくらいのSFかつ宇宙漂流もの、と言ったところか。
学生たちが異常事態の中で、トラブルを起こしつつも協力していくというと、萩尾望都先生の「11人いる！」を思い出す――と言ってしまうと、少々褒め過ぎだろうか？

冒頭、いきなりのわざとらしいギャグやとんがりすぎたキャラクター達の言動に、やや引き気味になってしまったものの、第一話の印象としては悪くない。どころかむしろ良い。

ラルケ特有の、色数の少なく見えるタッチについては好みが分かれそうだが、宇宙描写はしっかりしているので、安心して観られそうだ。

B級宇宙SFではおなじみ？の「謎の光球」がキーとなって、主人公たちが絶体絶命のピンチに追い込まれるという、オマージュともパロディともとれる展開も嫌味がなくてよい。

原作は既に完結済みとのこと。
「原作と追いつき追い越せでストーリーが安定しない」ことにはならないわけで、その点は安心か。

たこわさ