たこわさ

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Re:CREATORS #18「すべて不完全な僕たちは」感想

ねんどろいど Re:CREATORS メテオラ ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア


今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

颯太の前に突如として姿を現した築城院。颯太は警戒しつつも、堂々と彼女に相対し、一歩も退く気配を見せなかった。
そんな颯太に、築城院は意外な言葉を向ける。彼女が颯太の前に姿を現したのは、彼を害する為ではなく――。

一方、死んだはずの娘が目の前に現れたことで、ブリッツは混乱の極みにあった。本来の駿河の作品ならば、死んだ人間が生き返る等という事はあり得ない。だが、駿河はブリッツを味方に引き入れるために、チャンバーフェスでの他作品とのコラボというシチュエーションを利用し、ブリッツの娘の復活を実現させていた。
そしてブリッツに「後は好きにしろ」と告げる駿河。その言葉に、ブリッツはアルタイルを裏切る事を決心する。

その頃、弥勒寺は翔相手に苦戦を強いられていた。だがそこに、承認力により本来持たない力を与えられたひかゆが現れ――。

感想

コラボイベントで作品の核心ネタバレを、自分の生み出したキャラクターにされるという、原作者としては最低最悪のネタばらしをされてしまった八頭司には、同情を禁じ得ない(笑)。
しかし、八頭司のファンらしき人々の反応が概ね好意的な所を見るに、実は彼は「作者が愛される系」のクリエイターだったのかもしれない。もしくは、弥勒寺が所謂メタ発言が似合うキャラクターとして、ファンに認知されていた、か。

ブリッツの翻意については、「おいおいお前調子良すぎない?」と思う反面、彼は情に流されただけではないのかも、と思う点もあり。
ブリッツの娘を生き返らせたことは、駿河にしてみれば「血反吐はいてまで創り上げた自分の作風の否定」でもあり、その上でブリッツを味方に引き入れる事を優先した、とも取れる。
また、メテオラ達の作戦の真の目的が、アルタイルを「倒す」事ではないとしたら……ブリッツも薄情なやつにはならないのではないか、と。
おそらく、まだ視聴者に完全には開示されていない要素(颯太の役割など)があるので、この点については、ブリッツが調子の良いおじさんにならずに済むのではないか、と楽観視している。

築城院については、その行動が少々意外で「いきなりいい人に!?」等と思ってしまったが、よく考えるとそうではないのだな、と理解した。
アリステリアは、彼女に「面白くしろ」と言った。築城院が本当の外道なら、彼女にとっての「面白い」とは他人のとっての地獄であるはずで、トリックスターを頼むにしても、リスキー過ぎる。
つまりあの言葉は、今回築城院が語った彼女の本質をアリステリアが察した上で、彼女を「肯定」したものだったのではないかと思う。

……まあ、土壇場までまた何かやらかす可能性も残されてはいるのだが(苦笑)。

満を持して登場のカロンは……あからさまに正気を失っているが、あれは一体どういう事だろうか? やはり原作のある時点(つまり現界しているセレジアにとっては未来)の彼なのだろうか? ただ、単純にそういう事だと原作者である松原なら対策を立てられるだろうから、アルタイルに何かいじられている可能性も……?

円盤3巻のジャケット絵、今見るとこみ上げるものが……。