たこわさ

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #32「友よ」感想

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 弐 1 (特装限定版) [Blu-ray]
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ガランの狙い通り、膠着状態を終わらせるためにマクギリスが自ら出撃した。ガランの指揮のもと、マクギリス機を「敵のリーダー」と虚実入り混じった情報を与えられたタカキ達は、「あれを撃墜すればこの戦いは終わる」と信じ込みマクギリスに戦いを挑む。
襲撃者が鉄華団だと気付いたマクギリスは説得を試みるが、ガランによって考える力を奪われたタカキ達は彼の言葉に耳を貸さない。やむを得ずタカキ達を無力化しようとするマクギリスだったが――。

感想

ガランの策略もあるが、タカキの側にいたのがアストンでなければ、実はもっと違った結果になっていたかもしれないとも思えてしまった。もちろん、彼がタカキの心の支えになっていたからこそあそこまで踏ん張れたのは確かだが、もっと素朴な疑問を抱き続けるタイプの相棒だったなら、本来は頭のいいタカキがあそこまでガランの「洗脳」下におかれる事はなかったのではないか、とも。

小物感が出てしまったマクギリスだったが、一応はタカキ達相手に(語弊はあるが)手を抜いていた事、そして「ギャラルホルン創始者」の伝説に思いを馳せる姿を三日月の前で見せるなど、人間味が増してきたようにも思える。この流れなら、マクギリスがラスボスという展開はなくなりそうだが……そこは監督&シリーズ構成氏の性格からして油断できない(苦笑)。

ガランの潜伏先のあたりをつけているなど意外な有能ぶりを見せたラディーチェだったが、中途半端に有能かつ自分の能力を過大評価し他人を過小評価しがちな人間ほど厄介なものはいない。自らの裏切りが露見した場合の保険を何も用意していなかった事からも、彼の自信家振りがうかがえる。多くの視聴者の希望通り(?)惨めな死を与えられたが、それで溜飲が下がるわけでもなく。「働き者の馬鹿」ほど他人の迷惑になるものはないという典型だった。

タカキはこのままダークサイドに落ちそうな勢いであるが、彼は自らの愚かさ・未熟さを思い知った節もあるので、どうか今後の成長の材料にしてほしい。マッキーに逆恨みとかは本当に止めて欲しい(切実)。

ハッシュは良い意味で等身大のキャラクターになりつつある。彼も良い方向に成長してもらいたいところ。

唯一の癒やし要素は、昭弘とラフタが回を追うごとにフラグ構築してる事だろうか。