たこわさ

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この素晴らしい世界に祝福を! 第4話「この強敵に爆裂魔法を!」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

「キャベツ狩り」により思わぬ稼ぎを手に入れ、装備も整ったカズマ。これでようやく本格的冒険者生活を始められると思いきや、パーティーの意志・目的がバラバラな上に、街の近くに魔王軍の幹部が住み着いた事で弱い魔物が姿を消し、高難易度クエストしか受けられない状況に。王都から魔王軍幹部の討伐隊が到着し、無事魔物を退治してくれるまでパーティーの活動は開店休業状態となってしまった。
アクアは無計画な散財のツケが回って無一文になってしまったので毎日バイトに勤しみ、ダクネスは実家に帰って筋トレ。特にやる事ないめぐみんは街に迷惑が掛からぬ場所で爆裂魔法の練習をすると言い、カズマは魔力切れで動けなくなった彼女の運搬係としてそれに同行する事にする。街から離れた場所に大きな廃城があるのを見付けためぐみんは、格好の的とばかりに日々、廃城に爆裂魔法を放つ毎日を送り、カズマはそれを見守るのが日課となった。
しかし、その廃城こそは実は噂の魔王軍幹部・デュラハンの居城であり――。

感想

「お約束」前提の話なのでいちいち先が読める展開ではあるのだが、それでも実に「面白い」と感じるのは、本作が物語構成の基本を押さえた良い意味での「お約束」であり、作画や演出もそれを最大限に活かす事に腐心している事の何よりの証左ではないかと思う。
廃城に爆裂魔法を放つという微笑ましくないはずのカズマとめぐみんの日常の光景が、何故か非常に癒されるというか、和やかな雰囲気を纏っていて、何だかんだ言ってこの二人が一番「仲間」関係が強いのではないかと感じたり。仲の良い兄妹のようにさえ見えるが、私的にはこの二人の薄い本的展開を見t(ry*1
デュラハンでさえ驚愕するダクネスのなりふり構わぬドM振りと、物語ブレイカーとでも言うべきアクアの「空気を読めない」言動から見ても、カズマの次に常識人なのはめぐみんなのではないかと思い始めている。

*1:徹頭徹尾お色気の欠片もない体型として描かれているめぐみんが、新品の杖に体を絡ませるシーンが何気に一番気合いの入った作画に感じられ、このアニメのスタッフ共――変態(と書いて「さいこう」と読む)だな、と改めて思った。